「100の夢リストを書いて、人生をもっとワクワクさせよう!」
そんな言葉を目にして、私もノートを開きました。
40代後半から、「これからの人生、どう過ごしていこう?」と、うっすら考え始めていた私。
50代を迎えた今、自分の気持ちを整理したくて――「夢リスト」に挑戦してみたんです。
でも、書き始めてすぐに手が止まりました。
- 思いつかない
- ワクワクしない
- 「これって夢って言えるのかな?」と悩む

書けない自分に、少し落ち込んでしまいました。
「私って、夢がない人なのかも…」
「他の人は100個も夢があるのに、私は10個も出てこない」
そんなふうに感じて、ノートを閉じた日もありました。
この記事では、「夢リストが書けない…」と悩んだ私が見つけた、小さな夢の見つけ方と、自然とペンが動き出す3ステップをお伝えします。



実際に書いた夢リストも公開しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
【夢リスト書けない理由】100の夢リストが思いつかない3つの壁とは?


100の夢リストを書くぞ!と意気込んだものの、なぜか書けない。
手が止まってしまうのには、実際にやってみてわかった「つまずきポイント」がありました。
「やる気がない」とか「意志が弱い」なんてことではなくて、考え方や取り組み方が少しずれていただけだったんです。
私が感じた「100の夢リストが書けない理由」は、大きく分けて3つありました。
実際に取り組んでみて見えてきた、100の夢リストが書けない3つの理由を、ここでお伝えします。
1. 「100個書かなきゃ」と思い込んでしまう
最初に立ちはだかるのが、「100」という数字の壁です。
書き始めた最初の10個くらいは、スラスラと出てきました。
でも、そこから先が思いつかない……。
「まだ90個もあるの!?」と思うと、一気に気持ちが萎えてしまって、どんどん手が止まってしまいました。



ゴールが遠すぎると、人は動けなくなるものなんですよね。
最初から100を目指すよりも、「まずは10個書いてみよう」「30個書けたら十分!」と、自分に優しい目標を立てることが大切だったんだなと、後になって気づきました。
2. キラキラした夢じゃないとダメ?という勘違い
夢リストって、なんだか「キラキラした理想」じゃないといけない気がしませんか?
- 海外移住する!
- 好きなことで起業する!
- 大きな家に住む!
…みたいな、SNSで見かけるような“すごい夢”が頭に浮かんでしまって、「そんな夢、私には思いつかない」と自信をなくしてしまったんです。
でも実は、どんなに小さなことでも「やってみたい」と思えたら、それは立派な夢なんです。
3. 「これは夢?」と考えすぎてしまう
- これは夢って言っていいのかな?
- もっと未来の話じゃないとダメ?
- すぐに叶うことは“夢”じゃない?
と、頭の中で自分の願いを“ふるいにかけて”しまっていたんです。
その結果、「これも違う」「あれも夢じゃない」とどんどん却下してしまって、リストに何も残らなくなってしまいました。



私が一番つまずいたのは、ここでした。
でも、今だから思います。
- 100個書けなくても大丈夫
- 小さな願いも、ちゃんと夢
- “正しい夢”なんて、そもそもない
書けなかったのは、やり方が合っていなかっただけなんです。
だから私は、「ちゃんと書こう」とするのをやめて、自分に合った方法で取り組み直してみることにしました。
【100の夢リストの書き方】書けなかった私が動けた3ステップ





夢が思いつかないし、100個なんてとても無理…。
そう感じていた私が、少しずつ前に進めたのは、“書き方を変えてみた”からでした。
完璧を目指さず、ゆるやかに始めたことで、不思議とペンが動き出したんです。
ステップ1|アプリより手書きが◎!思いついたことをそのまま書く
私は最初、スマホのメモアプリでも試してみたのですが、なぜかうまく書けませんでした。
画面上ではスラスラ進まないのに、ノートにペンを持ったら不思議と言葉が出てきたんです。
手書きにすると、頭で考えるよりも感覚で「やってみたい」が出てきやすくなる気がします。
なので、まずは手書きでノートに向き合うのもおすすめです。
- 行ってみたい
- 食べてみたい
- やってみたい
- なんとなく気になる
…そんな軽い気持ちでOKです。
「年1回、温泉でのんびりしたい」や、「キルフェボンのタルトをホールで食べる」など、些細に見えることも全部夢として書きました。



ちなみに、キルフェボンはフルーツたっぷりのタルト専門店です。


画像引用元:キルフェボン
ステップ2|カテゴリー分けはあとから整理する
最初から「旅行」「食」「学び」などに分けようとすると、考えすぎて手が止まってしまいます。
まずは、思いついたまま書き出すだけ。
書き終えたあとで見返してみると、
- これは旅の夢だな
- これは食の楽しみだな
- これは学びたいことだな
と、自然にカテゴリーが見えてきました。
ステップ3|“未完成”のままでOKにする
私は100個を目指して書き始めましたが、結果的に30個でストップしました。
でも、「ここで止まっておこう」と思えたことで、気持ちがふっと軽くなりました。
無理に数を埋めようとせず、「これは今の自分にとっての完成形なんだ」と思って、未完成のまま置いておくことに。



夢リストはまた思い出したときに、続きを書いていけばいいんです。
この3ステップで、書けなかった私も少しずつ動き出すことができました。
次のパートでは、実際に書いた30個の夢リストをご紹介します。



「これも夢でいいんだ」と感じてもらえると思いますよ。
【夢リスト例付き】40代から始める「やってみたいこと」30選


ここからは、私が実際に書いた「今の自分が大切にしている30の夢リスト」を公開します。
キラキラした目標や、人生を大きく変えるような夢ばかりではありません。
むしろ、「それって夢?」と聞かれそうなものも、たくさん混ざっています。
でも、書いていくうちに気づきました。
これは夢として正しいかではなく
今の私が「いいな」と思えるかどうか



その基準で残ったのが、この30個です。


行ってみたい場所・体験
- モンタカナワのイベント「いのちの未来」に行く
- マリメッコ展に行く
- 横浜の園芸博覧会に、母を連れて行く
- トマムで雲海をリベンジする
- 元乃隅神社を参拝する
- 伊勢神宮(式年遷宮の年)に参拝する
- 日本三文殊を巡る
- ヨルダンの砂を踏む(鳥取)
- ねぶた祭りを間近で見る
食べたい・つくりたい・味わいたい
- キルフェボンのタルトをホールで食べる
- 鎌倉彫でおぼんをつくる
- そば打ちを習得して、みんなに振る舞う
- 白い恋人パークでオリジナル缶を作る
- 発酵よもぎ専門ドリンクスタンド「THE YOMOGI STAND」に行く
- 湯田ヨーグルトの工場見学に行く
体と暮らしを整えること
- 年1回、草津温泉に行く(継続中)
- ソラトニワ熱海伊豆山に行く
- パーソナルトレーニングを受ける
- 話題の「人間洗濯機」を体験する
学んでみたいこと
- インテリアコーディネーターの資格を取る
- 防災士の資格を取る
- 健康気象アドバイザーの資格を取る
- コピーライティングを学ぶ
- Pinterestのクリエーターコミュニティーに招待される
- 手話通訳士試験に挑戦する
※資格や学びについては、興味が出たものをその都度、追加していく予定です。
いつかやってみたいこと
- ボヘミアン・ラプソディ(Queen)をキーボードで弾く
- 落語を1つ話せるようになる
- 万博漬けを引き換えに行く(2050年)
- 夫とお遍路さんを巡る
- 定年後、ロボットと暮らす
こうして並べてみると、ワクワクするものもあれば、静かに「いいな」と思えるものもあります。
すぐに叶いそうなこともあれば、まだ先のこと、叶うかどうかわからないものもあります。
それでも、どれも今の私が、無理なく「やってみたい」と思えたこと。
だから私は、100個書けなかったことよりも、30個でちゃんと立ち止まれたことのほうが大事だと思えました。
このリストは、完成ではありません。
増えてもいいし、消えてもいい。



私なりの大事な夢リストが完成です。
それでも100を目指してよかった理由


ここまで読んでくださった方は、「じゃあ最初から30個目標にすればよかったんじゃない?」と思うかもしれません。
夢リストは、「一度で完成させるもの」ではなく、これからの自分と一緒に育てていく“ライフノート”のような存在。
私はやっぱり100を目指してよかったと思っているんです。
無理に増やそうとすると夢が“借りもの”になる
30個を超えたあたりから、「夢リストっぽいこと」を無理に絞り出している自分がいました。
- 月収○○万円
- 海外移住
- 起業する
…どれも素敵だけれど、今の自分にとって本当に心から望んでいることかというと、ちょっと違う気がしたんです。



「まだ書ける」と思えば書けたかもしれません。
無理に増やそうとすると、自分の気持ちから離れていき、“借りものの夢”になってしまう。
その違和感に気づけたのは、100個を目指したからこそでした。
自分に何度も立ち返るきっかけになる
「思いつかない」と焦るたびに、自分に問いかけました。
- 本当にやってみたいことは?
- 小さなことでも「いいな」と思ったことは?
- 子どものころ、何が好きだった?
こうした“自分との対話”を繰り返す中で、30個の夢が自然と形になっていったんです。
自分のペースで夢リストを“育てていく”
夢リストは、「埋めること」が目的ではなく、“今の自分”に正直になるためのノートなんだと気づきました。
だから私は、100個書けなくても「目指してみてよかった」と、今は心から思えています。



夢リストは、これからも育てていく“途中の記録”でいいんです。
夢リストを書くと、自分の未来だけでなく、これからの暮らし方や生き方にも目が向いてきます。
「暮らしやこれからの生き方を見つめ直したい」と思いはじめた方は、こちらの記事もおすすめです。
▶ 40代からゆるっと始める終活|断捨離と貯蓄生活でミニマルな暮らしへ
【100の夢リスト】書けなかった私が答えるQ&A
- 「100の夢リスト」って、本当に100個も必要なんですか?
-
いいえ、必ず100個埋める必要はありません。「100」という数字は目安であって、実際には10個でも30個でも、その人のペースでOKなんです。「100を目指す」ことで、普段気づかなかった願いに出会えることもあるので、試してみて損はないですよ。
- 夢リストは、スマホのアプリでもいいですか?
-
もちろんアプリでも大丈夫ですが、手書きのほうが感情や感覚が出やすいと感じる方が多いです。
私自身も、スマホでは出てこなかった「やりたいこと」が、ノートに向かうことでスッと出てきました。迷ったら、まずは紙に書いてみるのがおすすめです♪
- 「夢」ってどこまでが夢なんですか?小さいことでもいい?
-
はい、小さな願いも立派な夢です。日常の中の「いいな」「やってみたい」が夢のタネです。
他人から見てすごくなくても、自分がワクワクできればそれで充分ですよ。
- 書いた夢リストは、どう活用すればいいの?
-
リストは「叶えるためのチェックリスト」ではなく、“自分と向き合うためのノート”として活用するのがおすすめです。
気が向いたときに見返して、
- どれか1つでもやってみる
- 定期的に追加・更新する
…そんなふうに、気軽に「育てていく」感覚でOKです。
【まとめ】100の夢リストは、“夢がないかも”と感じた人こそ書いてほしい
100の夢リストを書いてみてわかったのは、“夢がないかも…”と感じている人にこそ、そっと差し出したいノートだということです。
私は100個、書ききれませんでした。
30個で手が止まりました。
でもその30個には、今の自分が「いいな」と感じたものだけが、ちゃんと並んでいました。
- 派手じゃなくてもいい
- 小さなことでもいい
- 誰にも言えないようなことでもいい
「自分の心がほんの少し動くかどうか」だけを基準にすれば、それは立派な夢です。
途中で止まっても、思い出したときに続きを書けばいい。
100の夢リストは、埋めることが目的ではなく、自分の今と向き合う時間です。
「なんとなく元気が出ないな」
「この先、何をしたいのかわからない」
そんなときに開いてみるだけで、少しだけ前を向けるノートになるかもしれません。
今のあなたが「これ、ちょっとやってみたいな」と思えたら、それはもう立派な夢です。
小さくても、自分だけの夢を一緒に育てていきましょう。



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