- 市販のノートは高くて、手を出しづらい…
- 書き方が難しそうで続く気がしない
- 40代の今、どこまで備えるべきか知りたい
「エンディングノートなんて、まだまだ先の話」
——そう思っていませんか?

実は私も、そうでした。
けれど40代になって、親の介護や自分の体調の変化など、少しずつ「もしも」の備えが気になるようになってきたんです。
「もし今、私に何かあったら——家族は困らないかな?」
とはいえ、市販のエンディングノートは高価だし、内容も難しそう。
そんなときに出会ったのが、セリアやダイソーの100均ノートでした。
エンディングノートは、“きちんと完璧に”じゃなくていい。
スマホのロック番号や通帳の場所など、今の生活に必要なことだけを少しずつ書いていく——それで十分です。
この記事では、40代から気軽に始められる100均エンディングノート活用法をご紹介します。



「ちょっと残しておこうかな」の気持ちが、家族の安心につながります。
40代から始めるべき3つの理由|今こそエンディングノートが必要なワケ


「エンディングノートは年配の人が書くもの」
そう思っていませんか?
けれど実は、40代こそ「少しずつ書き始める」のにちょうどいいタイミングなんです。
では、なぜ40代から始めるのがベストタイミングなのか?



具体的な理由を3つに分けて、わかりやすくお伝えしますね。
1. 高齢になる前に、自分で判断できるうちに備える
エンディングノートには、医療・介護・財産・想いなど、幅広い情報を記録します。
そのため、元気なうちに少しずつ考えて書いておくことがとても大切です。
40代であれば、心も体も比較的余裕があり、「自分はこうしたい」という意志も、しっかり整理できます。
将来、「もっと早く始めておけばよかった…」と後悔しないためにも、今のうちに“自分らしい決め方”をしておくのがおすすめです。
2. 情報が複雑化する40代だからこそ“見える化”が重要
スマートフォン、ネット銀行、SNS、サブスク、子どもの学校関係、親の介護手続き…。
40代は、仕事や家庭のことに加え、親世代と子世代、両方のサポート役になることが多く、「自分だけが把握している情報」がとても多くなっていきます。
そのまま放置してしまうと、万が一のときに「スマホのロックが解除できない」「どこの銀行に口座があるか分からない」など、家族が途方に暮れることにもつながります。
だからこそ、「いまの自分の状況」を見える化しておくことが、家族へのやさしさにつながります。
3. 100均ノートなら、今すぐ手軽に始められる
「ちゃんとしたエンディングノートって高そう…」
そう感じて一歩踏み出せない方も多いかもしれません。



でもご安心ください。
セリアやダイソーなどの100円ショップには、エンディングノートとして使える優秀なノートがあります。
しかも、1冊100円とは思えないほど中身が充実!
最初は「ここなら書けるかも」と思えるページから始めてみましょう。
完璧を目指さなくて大丈夫。途中で止まっても、またいつでも書き足せます。



では、実際に私が使っている100均ノート3冊をご紹介しますね。
40代におすすめ!100均で買えるエンディングノート3選【セリア&ダイソー】


エンディングノートというと、本屋やネットで売っている高価なものをイメージしがちですが、実は、100均でも実用的で始めやすいノートが手に入ります。
今回は、私が実際に使ってみて「これはいい!」と感じた3冊を厳選してご紹介します。


どれも気軽に手に取れて、書きやすく、40代の今だからこそちょうどよく使える内容です。
セリアで購入|もしもに備える情報ノート(基本情報をまとめたい人に)




- 価格:税込110円
- 特徴:1冊で必要な情報をざっくりまとめられる万能タイプ
このノートは、いわば「エンディングノートの入門編」のような存在です。
緊急連絡先、かかりつけ医、保険・口座情報、家族へのメッセージまで、エンディングノートとして必要な項目がひと通り揃っています。



見開きでシンプルなレイアウトも魅力です。
【記入できる項目】
- 基本情報
- 家系図
- 家族一覧
- 親族一覧
- 友人・知人一覧
- その他の連絡先一覧
- 健康について
- 預貯金について
- 不動産について
- 口座自動引き落としについて
- クレジットについて
- 保険について
- 携帯電話・パソコンについて
- IDとパスワードについて
- 大事なものについて
- ペットについて
- 介護について
- 告知・延命処置について
- 葬儀について
- お墓について
- わたしの事
- 思い出ページ
- 大切な人へのメッセージ
また、透明カバー付きなので、手書きのメモや写真なども一緒に収納できるのも便利なポイントです。



無理なく進められるので、最初の1冊にぴったりです。
ダイソーで購入|パスワード管理ノート(デジタル情報の整理に)




- 価格:税込110円
- 特徴:ネットやスマホまわりの情報整理に最適
スマホのロック番号、ネットバンキング、SNS、サブスクなど、「デジタルまわりの情報」は、家族に伝えないまま放置されがちです。
このノートは、そういったログイン情報やID、ヒント、保管場所などを記録するための専用ノート。
1ページずつしっかり項目が分かれていて、整理しやすいのが特徴です。
私自身、「パスワードは何だっけ?」とよくわからなくなるので、備忘録としても大活躍中です。
もちろん、直接パスワードを書くのが不安な場合は「ヒント」だけでもOK。
「この情報はここを見てね」と書いておくだけでも、いざというときの助けになります。



これらの情報が見えるだけで、家族にとっては大きな安心になります。
ダイソーで購入|もしもに備えるエンディングノート(しっかり終活したい人に)




- 価格:税込110円
- 特徴:医療・介護・財産・葬儀まで網羅したしっかり系ノート
「自分の考えをきちんと残したい」
「終活として、しっかり準備をしておきたい」
そんな方におすすめなのが、ダイソーのエンディングノートです。
特徴と中身の構成
このノートは、他の100均ノートと比べても、カバーする情報量が非常に豊富。
まさに「エンディングノートの本格派」といえる内容になっています。
しかもコラムつきなので、ノートを書きながら、終活について学べてしまうというメリットも。





これが100均で買えるなんて、最初は驚きました。
【記入できる項目】
- 私について
- お金について
- 家族・親友・友人について
- 看護・介護について
- 葬儀・お墓について
- 遺言書・相続・死後の対応について
- 大切な人へのメッセージ
構成もしっかりしていて、「本格派」を目指したい方にとっては頼もしい一冊です。
ただし、情報量が多いため、最初から全部書こうとすると負担に感じる方もいるかもしれません。
エンディングノートを手にして、書けないと感じた方は、こちらの記事もおすすめです。
▶書けない人のためのエンディングノート入門|私が始められた3つのコツと気持ちが軽くなる書き方


情報整理がラクになる!100均ノート2冊のかしこいセット活用術


100均で始めるエンディングノートの中でも、特におすすめしたいのが、セリアの「もしもに備える情報ノート」と、ダイソーの「パスワード管理ノート」の組み合わせです。
書きたいパスワードが多すぎて、書ききれない人には、この2冊がおすすめです。
組み合わせて使うメリットとは?



この2冊をセットで使うことで、情報をバランスよく整理できます。
- 情報ノート:緊急連絡先や医療・金融・保険など「生活に関わる情報」を一括管理
- パスワード管理ノート:スマホ・ネット銀行・サブスクなど「デジタル情報」を記録
たったの220円(税込)で、「アナログ情報」も「デジタル情報」もカバーできる、はじめてのエンディングノートとして最適な組み合わせです。
セリアのカバーを活用して「ひとまとめ」に
さらに便利なのが、セリアのもしもに備える情報ノートに透明カバーが付いていること。
このカバーの内ポケットに、パスワード管理ノートを差し込むことで、2冊をひとまとめにして保管することもできます。





ぴったり収まって、持ち運びや保管もスッキリ♪
ワンポイントアドバイス|もっと安心できる保管の工夫
ノートをまとめたら、見てほしいページにラベルを貼るのもおすすめです。
- 「もしものとき用」
- 「家族へのメッセージ」
- 「重要:緊急情報あり」など
目につきやすいようにしておけば、家族もすぐ気づけます。
また、保管場所についても以下のような工夫をしておくと安心です。
- 家族がわかる場所(例:リビングの引き出し、書類棚など)
- 「このノートは○○にあります」とメモ書きを残す



100均とは思えないほど、実用的で安心できる備えが整いますよ。
失敗しない!40代のためのエンディングノート始め方3ステップ


ここまで、セリアとダイソーで手に入る100均のエンディングノートを3冊ご紹介してきました。
「どれも良さそうだけど、自分はどれから始めたらいいのかな?」
そんなふうに感じた方も多いかもしれません。
エンディングノートは、完璧に仕上げることよりも、気軽に“書き始める”ことが何より大切です。
そこで今回は、100均ノートを活用した「エンディングノートの始め方3ステップ」をご紹介します。



ポイントは「これなら書けそう」と思える一冊を選ぶことですよ。
ステップ①|まずは「目的」をざっくり決める
何のために書くのかを、ひとつだけ考えてみましょう。
エンディングノートを始めようと思っても、「何から書けばいいの?」と迷ってしまいますよね。
でも、いきなり全部書こうとしなくても大丈夫です。
まずは、「自分が気になっていること」や「今これだけは書いておきたい」と思うことを、ひとつだけ決めてみましょう。
たとえば…
- 最近、病院にかかる機会が増えてきたので、医療に関する希望を書いておきたい
- いざというときに家族が困らないように、保険や連絡先だけでもまとめておきたい
- ネット銀行やスマホのパスワードなど、デジタル関係の情報を家族に伝えておきたい
- まだ終活までは考えていないけど、とりあえず自分のことを少し整理しておきたい
- 100均で気軽に手に入ったし、試しに1ページだけでも書いてみようかな



こうした「ちょっと気になること」が、始めるきっかけになりますよ。
完璧じゃなくていいんです。
書けそうなことを、書ける範囲で始める。それだけで立派な第一歩です。
「全部埋めなきゃ」と思うとハードルが高く感じてしまいますが、1つの目的に絞るだけで、気持ちもグッと楽になりますよ。
「これは自分のことかも」と思えるテーマがあれば、そこから始めてみましょう。
ステップ②|100均ノートの特徴を比べて選ぶ
目的に合ったノートを選べば、書きやすさがぐんとアップします。
今回ご紹介した100均のエンディングノートは、どれも少しずつ内容や雰囲気が違います。
自分が「これなら書けそう」と思える一冊を選ぶことが、スムーズなスタートにつながります。
たとえば…
- 「とりあえず気になることだけ書いておきたい」なら、セリアの「もしもに備える情報ノート」
- 「スマホやネットの情報を整理したい」なら、ダイソーの「パスワード管理ノート」
- 「しっかり終活としてまとめたい」なら、ダイソーの「エンディングノート」
ノートの種類 | 特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
もしもに備える情報ノート (セリア) | 必要な情報を1冊でシンプルに整理できる。見開き多めで空白が多く、書きやすい。 | 「まずは軽く始めたい」「書けるところだけでOK」という気持ちで進めたい方 |
パスワード管理ノート (ダイソー) | ネット銀行やスマホ、SNSのログイン情報を管理できる。ヒントや保管場所だけでも書いてOK。 | デジタルサービスをよく使う方家族にアカウント情報を残しておきたい方 |
もしもに備えるエンディングノート (ダイソー) | 医療・介護・葬儀・財産などを幅広くカバー。説明が丁寧で、しっかり書きたい人向け。 | 終活としてきちんと備えたい方自分の思いや希望をしっかり伝えたい方 |



迷ったら、「もしもに備える情報ノート」がおすすめです。
実際にノートを開いてみると、文字の大きさや書きやすさで「合う・合わない」が見えてきますよ。
ステップ③|書けるところから、気軽に始めてみる
完璧を目指さず、まずは1ページからでOK!
エンディングノートというと、「全部きっちり書かなきゃ」と思いがちですが、そんなことはありません。
「このページだけは書いておこうかな」
「思いついたときに、少しだけでも」



そんな感覚で大丈夫です。
最初の1ページを書くだけでも、「意外と書けるな」「他にも書きたいことが出てきた」と気持ちが変わってきますよ。
また、書いているうちに自分の考えや気持ちが整理されて、「ここも書いておいた方が安心かも」と思えるようになる方も多いです。
書けるときに、書ける分だけ。自分のペースで無理なく進めていきましょう。
100円で手に入るノートなら、失敗してもやり直しがききますし、気軽に何冊か試してみるのもおすすめです。



「なんとなく合わないな」と思ったら、別のノートに切り替えOKです!
1日1項目でOK|エンディングノート7日間チャレンジ


「エンディングノートを書いておきたい気持ちはあるけれど、何から始めたらいいのか分からなくて…」



そんな声を、よく耳にします。
特に40代は仕事や家事に忙しく、まとまった時間を取るのもなかなか難しいですよね。
でも、1日たった1項目、5分だけでも書いてみることで、少しずつ「備え」がカタチになっていきます。
【7日間チャレンジ】1日1つだけ、できることから始めてみましょう
エンディングノートは、「全部書かないと意味がない」なんてことはありません。
- 書けるところだけ書く
- 書けないところは飛ばしてOK
- 書く順番も気にしなくて大丈夫
大切なのは、ほんの少しでも手を動かしてみたという“行動”です。
そこでおすすめなのが、1日1項目ずつ書いていく「7日間チャレンジ」。
▼エンディングノート 7日間チャレンジの内容
Day | 書く内容 | ヒント・目安 |
---|---|---|
1日目 | 緊急連絡先 | 家族、親、職場、 信頼できる友人など |
2日目 | 医療情報 | かかりつけ医、持病、 アレルギー、服薬情報など |
3日目 | 書類の保管場所 | 通帳、保険証券、 契約書の場所だけでもOK |
4日目 | 金融口座 | 銀行名や口座の 存在のみでも大丈夫 |
5日目 | デジタル資産 | スマホ、SNS、ネットバンク などの存在や保管場所 |
6日目 | もしもの時の希望 | 延命、介護、葬儀など 考え中でも空欄でもOK |
7日目 | メッセージとノートの保管場所 | ひとことメッセージ ノートの保管先など |



「この日は書けなかったな…」という日があっても大丈夫です!
7日間が終わるころには、ノートの中に“今のあなた”の大事な情報が、きちんとカタチになって残っているはず。
それが、家族にとっても、未来の自分にとっても、大きな安心につながります。
書きながら考える時間こそが、あなた自身にとっての一番の「備え」です。
よくある質問Q&A|「40代から始めて大丈夫?」という不安を解消します



エンディングノートは、ゆるっと・マイペースで大丈夫です。
まとめ|100均ノート2冊から始める、40代のためのエンディングノート
- 高価なノートでなくても、100均のノートで今すぐ始められる
- 書けるところだけでOK。完璧じゃなくていい
- 自分の「今」を見える化するだけでも、家族の安心につながる
エンディングノートは、立派な内容にする必要も、最初から全部埋める必要もありません。
まずは気になるテーマをひとつ決めて、自分に合ったノートを選び、気軽に1ページから書いてみる。
この小さな一歩が、将来の自分や家族の安心につながります。
エンディングノートは、終わりの準備ではなく、これからの暮らしを少しラクにするための「自分メモ」です。
次の休日に、セリアやダイソーで、気になるノートをぜひ手に取ってみてくださいね。



「40代からゆるっと始める」シリーズはこちら。
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