スマホ老眼と心の疲れ、実は似ている?40代からの人生を整える『ピント調節』のコツ

【PR】本記事にはアフィリエイト広告を含みますが、筆者が実際に体験したものや、取材・調査した内容をもとに、読者にとって本当に役立つ情報だけを厳選してご紹介しています。

この記事でできること/得られるヒント
  • スマホ老眼と心の疲れがつながっている理由がわかる
  • 40代から感じやすい不安や焦りを、やさしくゆるめる視点が持てる
  • 「今」と「これからの人生」を、無理なく整えるヒントが見つかる

「最近、スマホの文字が見づらい」「ピントが合いにくくて疲れる」

そんな目の不調と一緒に、「なんだか心までカチコチで、余裕がないな」と感じていませんか?

私は視能訓練士として26年間、総合病院の眼科で多くの方の“見えにくさ”と向き合ってきました。

また、医療系FP(ファイナンシャルプランナー)としては、医療費や将来のお金のことなど、暮らしを支える制度についても発信してきました。

▶︎ 視能訓練士ってどんな仕事?

視能訓練士は、目の健康を守る専門職で、国家資格を持つ“目の検査と訓練”のスペシャリスト

視力や視野を測ったり、弱視や斜視の訓練をしたり、見えにくさをサポートする仕事です。

おもな役割はこんな感じ:
・視力や視野、眼圧、色覚などの検査
・弱視や斜視の矯正訓練(子ども〜大人まで)
・視力が低下した方へのロービジョンケア(補助具の提案など)

あまり知られていませんが、眼科の現場でとても大切な役割を担っている医療職なんです。

そんな中で気づいたことがあります。

それは、目のピントが近くで固まる「スマホ老眼」と、心の視野が狭くなる“心の疲れ”は、実はとてもよく似ているということ。

本記事では、心と目のピントをゆるめるヒントとして、私が名づけた「スマホ心(ごころ)」の正体と、40代からの人生を軽やかに整える『ピント調節術』について、専門職の視点からやさしくお届けします。

目次

私たちが陥っている「スマホ心(ごころ)」の正体

スマホを長時間見ていると、目のピントが近くで固まってしまう――いわゆる「スマホ老眼」。

私たちの目は本来、遠くにも近くにもピントを合わせられるようにできています。

ところが、スマホやパソコンなど、ごく近い画面ばかりを見続けていると、ピントを調節する筋肉が緊張しっぱなしになり、遠くへピントを動かしにくくなってしまいます。

これが、「スマホ老眼」と呼ばれる状態です。

今や現代病のひとつとも言われていますが、実はこれとそっくりなことが、私たちの心にも起きていると感じています。

たとえば、目の前の悩み。将来への不安。

「もっと頑張らなきゃ」という、自分への焦り。

そんな「一点」ばかりをじっと見つめ続けていると、心の視野もだんだん狭くなり、ピントが近くで固まって、カチコチに疲れてしまう。

私はこの状態を、親しみと、そして少しの自戒を込めて、「スマホ心(ごころ)」と呼んでいます。

実は、この「心のピント疲れ」について、100年以上も前に、驚くほど本質的な言葉を残していた人がいます。

フランスの哲学者、アランです。

「51 遠くを見よ」

この言葉は、精神論のようでいて、実は目と心の仕組みをとてもよく表した、やさしい処方箋だと、私は感じています。

アランは、「考えすぎているから苦しい」のではなく、 「近くに寄りすぎているから、つらくなる」のだと教えてくれます。

目の前の不安や、自分の状態ばかりを見つめていると、思考は動けなくなり、体も一緒にこわばってしまう。

それは、近くを見続けてピントが固まった目と、とてもよく似ています。

……なんて、少し専門家っぽく語ってしまいましたが(笑)。

実を言うと、この記事を書いているまさに今の私は、パソコン画面を15センチほどの距離で凝視していました。

目も心もバキバキに固まった状態で、「あ、いま一番ピントが固まっているの、私じゃない?」と、思わずひとりごと。

慌ててベランダに出て、空を仰いできたところです。

雲の間に月が見えて、心のピントが少し遠くに合った気がしました。

近くを見ること=「全力の筋トレ」なんです

私たちが何気なく行っている「近くを見る」という行為。

実はそのとき、体の中ではかなりの努力が行われています。

目の中には、ピントを合わせるための小さな筋肉(=毛様体筋)があります。

近くを見るとき、この筋肉はギュッと力んで、レンズの厚みを一生懸命に変えてくれているんです。

例えるなら、手で「グー」を力いっぱい握りしめているような状態

スマホを長時間見続けているのは、まさに「グー」のまま、ずっと筋トレをしているようなもの。

これでは目が疲れるのも当然ですよね。


そして、心も実はまったく同じなんです。

「どうしよう」「私、このままでいいのかな」

そんなふうに、目の前の問題だけをじーっと見つめ続けていると、心の中までギュッと力んで、「グー」の状態になってしまいます。

特に、真面目で頑張り屋さんほど、この「心の筋トレ」を24時間休みなく続けてしまいがち

「スマホ心(ごころ)」とは、まさに心のピントが近くで固まってしまった状態です。

力の抜き方を忘れてしまって、広い世界が見えなくなっているんです。

地方紙のコラムで伝えたかった「本当のはなし」

実は私、以前 地元の新聞で『知っておきたい医療のはなし』というコラムを3年間、連載していたことがあります。

そこでは医療系FPとして、医療費が戻ってくる仕組みや、将来への安心につながる制度など、「暮らしに役立つ情報」を、できるだけやさしくお伝えしてきました。

医療現場にいると、私たちにとっては当たり前のことでも、一般の方には知られていない「大事なこと」がたくさんあることに気づきます。

たとえば、もしもの時に医療費の負担を軽くしてくれる制度。

「そんなのあるなんて知らなかった!」
「もっと早く知りたかった……」

そんな声をいただくたびに、“知っている”だけで不安が軽くなることって、たくさんあるんだなと、何度も痛感してきました。

制度や知識って、まさに「心強いお守り」のような存在なんですよね。


「知らない」が不安を作る理由

「向き合わなきゃいけないのは分かってる。でも、正直こわくて目をそらしてしまう…」

そんな思いをコラム読者の方から伺うこともありました。

実は、お金の不安の正体は、「今」しか見えていないことが原因であることが少なくありません。

「今月の支払いが…」「病気になったらどうしよう…」

そんな“足元の段差”ばかり見ていると、心のピントがどんどん近くで固まり、「スマホ心(ごころ)」のように、身動きが取れなくなってしまいますよね。

でも、そんなときこそ制度という知識を“メガネ”のように借りて、心のピントを少し遠くに合わせてみてほしいのです。

1円単位より、まずは人生を「大きく眺める

このコラム連載を通して感じたのは、「伝える」というのは、相手とピントを合わせる作業なんだということ。

どれだけ数字や制度を詰め込んでも、相手の視点にピントが合っていなければ届かない。

もちろん、1円単位の節約も大切です。

でも、それだけを必死に見つめていたら、心も体もクタクタになってしまいますよね。

大切なのは、「この知識が、自分のこれからの暮らしにどう繋がるのか?」を実感できること。

私は、暗闇の中で足元を照らす「懐中電灯」をそっと手渡すような気持ちで、言葉を選んできました。

「今、目の前にある不安」と、「これからの長い人生」
そのふたつを行き来しながら、言葉を紡いできたコラム。


この経験は、今の私の活動の土台そのものになっています。

目先の作業に溺れそうなときこそ、一度手を止めて、人生という広い景色を眺めてみる。

すると、不思議と「今やるべきこと」が、スッとクリアに見えてくるんです。

「老眼」と「終活」の意外な共通点

40代、50代と年齢を重ねると、避けて通れないのが「老眼」ですよね。

多くの方の検査を担当しながら、私が感じてきたことがあります。

それは、「見えにくさを認めず、無理にピントを合わせようとする人ほど、心身ともに疲れが激しい」ということ。

「まだ見えるはず」「道具には頼りたくない」

そんな想いが、知らず知らずのうちに、『もっと頑張って!』と自分を追い込んでしまう状態をつくっているんです。

でも、思い切って老眼鏡を買ってみたり、「少しづつ、近くは見えにくくなるものなんだ」と認めた瞬間、不思議と世界はふっと軽く、楽に感じられるようになります。

実は、「終活」や「人生の整理」も、これとまったく同じなんです。

人生の後半戦に差し掛かると、若い頃のような勢いだけでは前に進めなくなってきます。

そんな中でも、手元の「失いたくないもの」ばかりをぎゅっと握りしめていると、心の中が「スマホ心(ごころ)」でパンパンになってしまうんですね。

そこで一度、ピントを「人生のゴール」に合わせてみる。

いつかやってくる“終わり”を、老眼と同じように、自然に、ありのままに受け入れてみるのです。

すると、不思議なことが起こります。

「遠く」にピントを合わせた瞬間、逆に「今、目の前にある手元」がよく見えてくる。

まるで、ぼやけていた人生の焦点がすーっと合っていくように。

遠くを見ることは、決して現実逃避ではありません。

それは、リラックスして生きるための、自分に優しい「ピント調節だと思うんです。

「人生のゴール」を意識すると、今やるべきことが少し見えやすくなります。

こちらの記事で、 40代からゆるっと始める考え方をまとめていますので、あわせてご覧くださいね。

40代からゆるっと始める終活|断捨離と貯蓄生活でミニマルな暮らしへ

30秒でできる!「スマホ心(ごころ)」をほぐす習慣

「いま、心に『グー』を握りしめているかも…」

そう気づいたときが、ゆるめどきです。

ここでは、私自身も実践している、特別な道具もいらない、たった30秒でできる「心のピント調節術」を3つご紹介しますね。

「これならできそう!」と思うものから、気軽に試してみてください。

① 窓の外の「一番遠いもの」をぼーっと眺める

まずは、目の筋肉をゆるめる習慣から。

▶︎ やりかた

スマホやパソコンから目を離し、窓の外を見てみましょう。
向かいの家の屋根、遠くの電柱、流れる雲でもOK。

ポイントは、ピントを合わせようとせずに、ぼーっと眺めること。

▶︎ 心のピント調整

人の目は、5メートル以上の距離を見ているとき、筋肉が自然とゆるみます。

筋肉が「グー」から「パー」へ広がる瞬間です。

遠くを見ると、不思議と心もふっと軽くなっていくのを感じるはずです。

画面いっぱいに広がっていた悩みが、広い景色の中の「ほんの小さな点」に見えてきたら…リラックスできているサインですよ。

② 「10年後の自分」から、今の自分を見つめてみる

次は、時間軸のピントをぐーっと遠くに飛ばしてみましょう。

▶︎ やりかた

そっと目を閉じて、10年後の自分を思い浮かべます。

今より少し年を重ねたあなたが、今のあなたを懐かしそうに見守っている姿をイメージしてみてください。

あんなことで一生懸命悩んでた時期もあったよね」と微笑んでいる自分を思い浮かべて。

▶︎ 心のピント調整

「今すぐ答えを出さなきゃ!」という焦りは、長い人生の中で見ると、ほんのひとコマにすぎません。

未来の自分から「大丈夫。なんとかなるよ」と声をかけてもらう…

それだけで、カチコチだった心に、ふわっと余裕が生まれます。

③ ギュッと握って、パッと開く

最後は、身体を使って心をゆるめる方法です。

▶︎ やりかた

両手を思いきり、ギュッと握ってください。
これ以上ないくらい、ぎゅーーっと。

そのまま5秒キープしてから…
パッ!と一気に手を開く。

指先に血がじわーっと巡る感覚を味わいながら、深呼吸をひとつ。

▶︎ 心のピント調整

悩みを手放せないとき、私たちは心の中で、ずっと「重たい荷物」を握りしめています。

一度しっかり握ってから離すことで、脳に「もう手放していいよ。お疲れ様」という合図を送ることができるんです。

手が「パー」になったとき、一緒に不安も、指のすき間からこぼれ落ちていくようなイメージで。

【まとめ】スマホ心(ごころ)をほぐす、人生のピント調節

20代、30代の頃は、正解を求めて目の前を必死に見つめる「全力の近視」でも良かったのかもしれません。

でも、40代からは、少しだけピントを緩めて、「遠く」を眺める視点があってもいい。

目の疲れと、心の疲れ。

どちらも――ぎゅっと力を入れすぎると、固まってしまいます。

そんなときは、ぜひ今日お伝えした“30秒の習慣”を思い出してみてください。

  • 窓の外の遠くをぼーっと眺める
  • 10年後の自分から、今の自分を見つめてみる
  • ギュッと握った手を、パッと開いてみる

どれも道具はいりません。
完璧じゃなくていい。
ちょっとゆるむだけで、心のピントは自然と整っていきます。

「月がきれいだな」
「10年後も、笑っていたいな」

そんなふとした気づきこそが、カチコチに固まった「スマホ心(ごころ)」をやさしくほぐしてくれます。

今、もし息苦しさを感じているなら、それはきっと、あなたがこれまで本当に一生懸命に生きてきた証。

だからこそ、これからは少しずつ、“緩やかなピント”で、人生を見つめていきませんか?

目次