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他人ごとは自分ごと
どの葬儀社がいいかなんて、あまり考えたことないですよね?
父が急変したと連絡があり、弟と入院している病院に向かったものの、到着20分前に父は息を引きとりました。
主治医からの病状説明を受けたあと、モニター越しで亡くなったことを確認。
こちらの声は向こうに届いたようです。
その直後、看護師さんに言われた言葉…
「これから、お父様のおからだをきれいします。」
腕についている点滴や酸素マスクなどを取りはずして、からだをきれいに拭いてくれるのです。
そして、
「決まった葬儀社さんはありますか?」
いわれてみれば、葬儀社を決めておこうと思ったことは一度もありませんでした。
私は20年以上、総合病院に勤めています。
病院の裏口で、ご家族、医師と看護師長が手を合わせ、ご遺体を乗せた葬儀社の車を見送る場面を何度も見てきたのに。
自分の家族とは、どこか切り離して見ていたような気がします。
他人ごとは、いずれ自分ごと。
あわてて、スマホで「葬儀社」と「火葬場」を調べてみたけれど、どこがいいのかなんて全然わからない。
しかも、
父はコロナに感染していたので、どの葬儀社なら受けてもらえるのか、火葬は普通にできるのかなど、わからないことばかり。
限られた時間で調べて、葬儀社を決めるなんて無理でしたね。
自分で探すのは断念し、病院と提携する葬儀社にお願いすることを看護師さん伝えました。
なんとなく、提携している葬儀社って良いイメージはなかったけれど、仕方ない。
身体をきれいにしてもらって、透明な袋「納体袋」に入った父と霊安室に移動。
その数分後に葬儀社の方がやってきました。
そこで、
- 直葬になること
- コロナに感染したため安置中の面会はできないこと
- 火葬場の予約が取りづらいこと
- 葬儀社が翌日の0時にインターネットで予約を試みること
- 予約が取れた日に葬儀になること
- もし予約が取れなければ、翌々日の0時にまたトライすること
- 予約が取れても取れなくても電話で連絡する
など、説明がありました。
たぶんもっとあったんでしょうけど、覚えているのはこれくらい。
その後、直葬なので打ち合わせは短時間で終了。父は葬儀社の車に乗せられ、安置場所に運ばれていきました。
「ほんと、あっけない…」と思いながら、車が見えなくなるまで見送りました。
さて、家族とすれば、いつ葬儀になるかは気になるところ。
翌日0時すぎには結果が出て、朝には葬儀社から連絡がくるはずと思っていたら、実際の連絡は夕方になってから。
まさか、忘れてはないよね?と心配になり、弟に確認してしまいました。
葬儀社ってそんなものなのかな、家族ができることは他にあったのかな。
そんな思いは今もありますが、もうやり直しはききませんからね。
この経験を次に活かすのみ、です!
納得のいく葬儀準備
元気だからこそはじめられる
もし親が体調を崩して、体も心も余裕がない時に葬儀社選びをするのは、辛いですよね。
私の母は、乳がんと肺がんを経験しています。
治療を乗り越えて、現在は経過観察中。おかげさまで、かなり元気です。
でも、もし闘病中だったら、母に葬儀のはなしを切り出す勇気はなかったと思います。
一歩を踏み出すことは難しいと感じるかもしれませんが、親が元気だからこそはじめられるのが、「葬儀準備」です。
そして、親の葬儀準備を通して得られる経験と学びは、将来的に自分の終活準備にも必ず役立つはずです。
後悔したことベスト3
最近になって、こんなデータを見つけました。
葬儀後に後悔したことベスト3(出典:鎌倉新書「葬儀においての後悔に関する実態調査」)
- 第一位【情報収集が不十分だった】62.7%
- 第二位【複数の葬儀社を比較しなかった】58.9%
- 第三位【価格が不透明なままお葬式をしてしまった】56.6%
とても興味深い!というか、すべてに当てはまってる‼
私と同じ経験をしている人は少なくないようです。
つまり、
この3ステップで準備すれば、納得のいく葬儀ができる確率は大幅に上がる!というのが私の結論。
詳しくはこのあと解説していきます!
葬儀準備の新常識
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葬儀は人生の大切な節目であり、家族や親族が故人を偲ぶ大切な時間。
最近では生前に、時間をかけてじっくりと選ぶことが、「葬儀準備の新常識」になりつつあります。
なぜなら、今は葬儀の選択肢が増えたので、十分比較してから決める必要があるからです。
そして、事前に契約、または契約まではしなくても、葬儀社とプランの目星はつけておく。
ここまで準備をしておけば、いざという時もあわてることなく、思い通りの葬儀を行えますし、将来の不安も取りのぞけます。
希望をもとに情報を集める
最近の葬儀は、シンプルな形式が好まれることが多く、少額で済む葬儀プランも増えてきました。
今回は、現時点で母が希望している「家族葬」。
「家族葬」とは、家族が中心となった小規模なお葬式のこと。
時代とともに価値基準が変わり、葬儀のスタンダードになりつつありますよね。
一方で、「家族葬」はちゃんとした定義がありません。
そこで、各社の「家族葬」の違いをみるために、まずは資料請求することにしました。
ホームページを見比べて、3つの葬儀社に絞りました。
情報が多すぎるとかえって混乱しますからね。
WEBから手軽に資料請求できたので、ほんと助かりました!
心配していた、営業の電話も今のところかかってきません。
複数の葬儀社を比較する
これが届いた資料。読み応え十分です!(まだ全部は読みきれていませんが…)
パンフレットを見ると、「家族葬」は30名くらいまで。
うちは、こじんまり葬儀のイメージなので大丈夫そうです。
プランを検討する前に、参列者数がどのくらいになりそうか考えておくと、比較するときスムーズです。
早速、届いた資料から、通夜・葬儀・告別式を家族で執り行う、「家族葬」のプランで3社を比較してみました。
- 小さな家族葬 438,900円(税込み)
- お坊さん手配 200,000円
- 火葬料金は別途負担(地域により異なる)
- 事前予約で割引サービスあり
- 小規模かつ費用をおさえたい人向け
無料で資料請求し、ご希望にあわせて比較してみてください。各社のサービスについての理解が深まりますよ!
ホームページでもある程度の情報はわかるのですが、比較するならパンフレットの方が断然見やすい。
何といっても親と情報共有するなら、やっぱり紙がいい!
(母はスマホをわりと使いこなしてますが、それでも紙の方が見やすいとのこと。)
資料の中にあった、近隣の葬儀会場がまとまっている冊子には、20会場の特徴、地図も細かく掲載。
「こんなところにも葬儀会場あるんだ~」と、新たな発見につながりました。
意外にうれしかったのは、お葬式の基本知識がまとまったハンドブック(写真下段の3冊)。
このハンドブックを読むだけで、
- 大切な人が亡くなったら、やるべきこと
- 通夜・告別式・火葬の流れ
- 葬儀のあとにやること など
葬儀に関する知識は、一通り学べました。
この知識があれば、心に余裕が生まれ、父が亡くなったときの対応も全然違っただろうな…。
私のような葬儀のキホンを学びたい人は必見。無料で安心が手に入ります!
大人の基礎知識として、今から学んでおくのがオススメ!
葬儀費用は、もちろん安いに越したことはないけれど、それだけで決めるつもりはありません。
無駄な費用はできるだけ減らしたい、でも、お金をかけたいところには惜しみなく使いたいですからね。
さらに調べていく中で、じっくりと比較をするためには、地域特有の費用も把握しておく必要があると判明。
そこで、追加の資料として、祖母の葬儀でお世話になった地域密着型の葬儀社からも資料を請求中です。
この続きは、また別の記事で。
オプションを含めた見積もりをとる
見積もりを取る際には、基本的な葬儀費用だけでなく、オプションサービスを含めた全体の費用を把握することが重要です。
必ず「相見積もり」をとり、提供されるサービス内容や食事代や返礼品などの変動する費用も確認しましょう。
各葬儀社が提供するオプションサービスは多岐にわたり、希望に合わせて自由に選ぶことができる。
一方で、葬儀費用を大幅に増加させる可能性もあるため、注意が必要です。
自分たちが納得できる形で葬儀を行えるよう、あいまいなところは、納得いくまで質問して、信頼できる葬儀社を見つけましょう。
- 仕事や家事が忙しくて、葬儀社を調べる余裕がない
- 相見積もりを取りたいけれど、自分で複数の葬儀社に問い合わせるのは面倒
- 予算の関係上、できるだけ費用をおさえたい
そんなときは、相見積もりサービスを利用するのも選択肢のひとつ。
まずはWEBで問い合わせてから
- 親の現在の状況
- 葬儀を希望する地域
- 希望する葬儀プラン(家族葬・直葬など)
- 宗教宗派
- 菩提寺の有無
- 参列者の人数
- 予算
- その他の希望
などを伝えれば、全国7000以上の葬儀社から希望の条件に合わせて、最大3社をピックアップ。
最適な優良葬儀社をみつけるお手伝いをしてくれます。
【ご利用無料】全国7000葬儀社から葬儀費用や条件を複数社見積もり比較する【安心葬儀】
葬儀社から電話連絡が来ない形で見積もりをとることも可能。キャンセルしたいときは【安心葬儀】に連絡すればOKです。
【知っトク終活】葬儀社を比較するときのポイント
葬儀社の種類を確認
葬儀社を調べているとき、あることに気づきました。
CMなどでよく目にする葬儀社は、葬儀社の中でも、葬儀仲介業者だった!
- 葬儀専門業者
- 互助会
- 協同組合
- 葬儀仲介業者
葬儀社って種類が4つもあるんです。(知らなかった…)
しかも、葬儀社に特別な許可や届け出の必要はありません。(これも知らなかった)
道具をそろえ、開業届を出せば、誰でも始めることができます。
そのため、葬儀社のサービスの質や費用にはバラツキがあるのが実情です。
複数社を比較検討する理由はココにもあります。
- 1.葬儀専門業者
-
その名の通り、葬儀全般を手がけるプロの業者。故人と家族の希望に対応し、葬儀の全体的な運営を一手に担うのが特徴です。
公益社・メモワールなど、地域密着型、家族経営と規模はさまざま。
- 2.互助会
-
正式には「冠婚葬祭互助会」。会員が毎月少額の費用を積み立て、それを葬儀費用として使用。会員が亡くなったときに、葬儀や告別式を手配するサービスを提供します。
アルファクラブ・くらしの友など。
- 3.協同組合
-
協同組合も互助会と同様に、会員同士で協力して葬儀を行う組織。一定の条件を満たせば会員でなくても利用できます。
JA・生協など。
- 4.葬儀仲介業者
-
葬儀仲介業者は、葬儀を実施するわけではありませんが、提携している葬儀社の間を取り持つ役割を果たします。全国一律でサービスを利用できるのが特徴。
よりそうお葬式・小さなお葬式など。
葬儀「専門」と葬儀「仲介」はどっちがいいの?
マイホームで例えるなら
「葬儀専門業者」は、「注文住宅」。
「葬儀仲介業者」は、「建売住宅」。
すべて自由に決められる「注文住宅」を選ぶ人もいれば、自分好みとは限らないけれど、比較的安い「建売住宅」を選ぶ人もいます。
車は試乗して、気に入れば購入することもできます。
でも、家は試住(私が作った造語)して、よかったら家を買う…なんてことは普通できませんよね?
十数万円から数百万円のまとまった費用がかかるのに、葬儀はお試しも、リハーサルもできない、いわば一発勝負。
そのため、前もって複数の葬儀社を十分比較して、自分の希望に合ったものを選ぶことが大切になります!
葬儀費用は予算内?
葬儀準備をはじめるうえで最初の一歩は、まず予算を設定すること。
なぜなら、どのくらいの予算で考えているのかを明確にすることで、それに見合ったサービスを見つけられるからです。
まずは、各葬儀社のホームページや比較サイトで、各社のプランの費用を見てみましょう。
親と一緒に比較したいときは、資料請求してパンフレットなどを見ながら話し合うのがオススメ。
気になったプランが予算に収まるものなら、その葬儀社を候補としてピックアップしておきます。
たとえば…
100万円以内で葬儀を行いたい!
葬儀社のウェブサイトや比較サイトを利用して、100万円以内で提供されているプランを見つける。
予算内で、自分の求めるサービスを提供している葬儀社を2~3社ピックアップ。
葬儀はどこで行う?
まずは希望の地域を絞り込むこと。
そして、葬儀を行う予定の葬儀会場はどこにあるか、どのような対応をしてもらえるかを確認。
特に自宅から近い場所で葬儀を行いたい場合や、特定の地域を希望する場合は、必ず確認しましょう。
たとえば…
自宅から近い東京都内で葬儀を行いたい!
東京都内で葬儀を行うことができる葬儀社を探す。
葬儀場が公共交通機関でアクセス可能な場所か、アクセスが悪い場合は、どのような手段があるのか確認。
最近は、事前に見学できる葬儀社も増えています。スタッフの対応、葬儀会場の雰囲気など、自分たちの目で確認しておくと安心です。
希望に合った葬儀のスタイル
どのような葬儀を希望するのか、その葬儀のスタイルを明確にしましょう。
「家族葬プラン」「一日葬プラン」「直葬プラン」などの希望に合わせて、葬儀社が提供しているプランを調べてみましょう。
たとえば「家族葬プラン」といっても、葬儀社によりプランの内容は、さまざまです。
また、どのようなオプションをつけられるのか、料金もあわせて確認します。
たとえば…
親しい人たちとだけで過ごしたいので、親族のみで行う「家族葬プラン」を選びたい!
家族葬を提供する葬儀社をリストアップし、それぞれの内容(費用、含まれるサービス等)を確認。
たとえば、好きなお花をメインに装飾する。お気に入りの曲を葬儀で流す。など
母が好きな紫色のスカーフを…というCMもありましたよね。
慌てて決める必要はありませんが、納得のいく葬儀を行うためには早めに準備をはじめるのが大切です!