【PR】本記事にはアフィリエイト広告を含みますが、筆者が実際に体験したものや、取材・調査した内容をもとに、読者にとって本当に役立つ情報だけを厳選してご紹介しています。
お盆明け、「あるもの」を買いに、無印良品の防災コーナーに行きました。
棚を上から下まで二度、いや三度見。
ヘッドライト、備蓄水、折りたたみヘルメット……でも、お目当ての「あのセット」がどこにもありません。

えっ……無印の防災セットが棚から消えた!?
あわててスマホを出して、検索しても「在庫なし」。
数日後、ふとアプリを開いた瞬間に奇跡的に在庫が復活していて、ようやく手に入れることができました。




と、喜んだのもつかの間。この「持ち出しセット」の商品ページまで、公式ネットストアから姿を消してしまったんです。
さらに、届いたケースを開けて中身をじっくり確認した瞬間、私はハッと息を呑みました。



……これ、買っただけで安心してたら、絶対に後悔するやつだ。
一番重くて命に関わる「水」も「食料」も「非常用トイレ」も入っていない。
これは「避難所で過ごすためのセット」ではなく、命からがら逃げ出すための「超・最低限の土台」だったんです。
しかも基本は1人分。夫婦2人暮らしのわが家がこのまま避難したら、最初の夜に途方に暮れるのは目に見えていました。
でも、だからといって「防災のためだけに、無駄なモノをあれこれ増やしたくない」というのが本音。
そこで、このセットを「土台」にしながら、家にある日用品を総動員し、足りないものだけを最小限買い足してみることにしました。
無印での追加費用は、夫婦2人分で+8,136円。
【この記事でお伝えすること】
- 無印の防災セットはいま買えるのか・買えないのか(現在の販売状況)
- セットを開けて分かった「何が入っていて、何が決定的に足りないのか」
- 無印で8,136円足して完成した「本当に背負って動けるリュック」の全貌
「防災セットを1つ買っておけばひとまず安心」と思っているなら、ちょっとだけ待ってください。
あわててネットでポチッとする前に、わが家のリュックの中身とリアルな重さを一緒にのぞいてみませんか?
【2026年最新】無印良品の防災セットはなくなった?販売状況と「いつものもしも」3つの違い


結論から言うと、2026年9月現在、公式ネットストアでは商品ページが表示されなくなっています。
無印の防災「いつものもしも」は、もともと「携帯・持ち出し・備える」の3段階のセットでしたが、リニューアルを重ねる中で「セット販売」そのものが実質終了したようなんです。


画像引用元:Amazon(無印良品ストア)
あなたが探していたのは、無印「いつものもしも」どのセット?
| セットの種類 | 以前の価格 | 2026年9月現在の状況 |
|---|---|---|
| いつものもしも備えるセット (ファイルボックス型・在宅用) | 5,490円 | 商品ページ削除 |
| いつものもしも携帯セット (普段の持ち歩き用) | 990円 (初期は1,690円) | 商品ページ削除 |
| いつものもしも持ち出しセット (避難時の持ち出し用) | 昔:3,990円 ➔ 2,490円 | 商品ページ削除 |
本棚に収まるファイルボックス型の「備えるセット」や、透明ポーチ入りの「携帯セット」に続き、最後まで残っていた「持ち出しセット」もリンクを開くとこの通り。


画像引用元:無印良品



なんと、「持ち出しセット」まで綺麗さっぱり消えてしまいました……!
店舗もネットも全滅……奇跡的に手に入れた直後の「消滅」でした
以前の3,990円からギュッと見直され、2,490円とお手頃になった持ち出しセット。
「どこかのお店にないかな?」と在庫状況を調べてみたときの画面がこちらです。





近隣の店舗はどこを見ても全滅……!
店頭ではまったく手に入らず、ネットストアでも「入荷しては即完売」の争奪戦状態。
私は通勤電車のなかでふとアプリを開いた瞬間に、奇跡的に「カートに入れる」が復活していて即ポチ。
なんとか手に入れることができたのですが……届いた翌日にはページごと削除されていました。
「いつものもしも」シリーズはリニューアル!単品を組み合わせて備える形へ
でも、落ち込まなくて大丈夫!無印良品は防災をやめたわけではありません。
防災用品カテゴリをのぞいてみると、防災関連の単品アイテムは140件以上揃っています。
現在の特集ページも「無印良品のアイテムでつくる わたしの備え」というテーマに進化しています。
つまり、「決められたセットを1つ買って終わり」ではなく、「自分の暮らしに合わせて、必要な単品を足して作る」という方向へ完全にシフトしたんですね。



店舗の防災コーナーでは、無料の冊子がもらえましたよ。




もらったのは「7日間を生き延びよう。」と「くらしの備え。いつものもしも。」(企画制作はNPO法人プラスアーツ)。
この冊子には「持出品チェックリスト」が載っていたので、こちらも参考にしながら、わが家に本当に必要なものを厳選していきました。
無印良品「いつものもしも持ち出しセット」を購入!中身11点の実物レビュー


「無印の防災セットがなくなった」と知ってから、私もあちこち探しました。
そして、通勤電車のなかで奇跡的にネットストアの在庫を掴み取り、なんとか手元に届いた「いつものもしも 持ち出しセット(2,490円)」。
「よし、これでひとまず安心!防災リュックが完成したぞ」



……と思ったんですが、そう簡単にはいきませんでした。
届いた袋を開けて、中身を床にズラリと広げてみたときの写真がこちらです。


【中身の11点(419g)】
不織布マスク/携帯用救急絆/除菌シート/EVAケース・ファスナー付/コンパクトヘッドライト/耳栓・ケース付/大判ボディシート/撥水サコッシュ/エマージェンシーシート/いつものもしもハンカチ/いつものもしもメモ
入っていたのは、全部で11点。
重さを量ってみると、ケース込みでたったの419g。



片手で軽々と持てる軽さです。
無印のセットを開けて分かった盲点|「水・食料・トイレなし」と「1人分」の限界


中身をひとつひとつ確かめていくうちに、ある明確な事実に気づきました。
「このセットだけをリュックに入れて逃げても、避難先での最初の夜すら乗り切れない」ということです。



そう実感した理由は、大きく分けて2つありました。
足りない理由①:想定している「時間の長さ」が違った(超初期避難用)
まず1つ目は、このセットが想定している時間の短さです。
中身を見てみると、入っているのは絆創膏や除菌シート、コンパクトヘッドライト、耳栓、エマージェンシーシートなど。
そう、冒頭でも触れた通り、「水」「食料」「非常用トイレ」が1つも入っていません。
でも、私たちが実際に直面するのは「逃げ延びたあとの数時間〜数日間の避難生活」です。



水もトイレもない状態で一晩過ごすのは、現実的に無理があります。
足りない理由②:防災セットは、基本的に「1人分」
さらに、このセットはあくまで「1人分」を想定して作られています。
共有できるものもありますが、体を包んで暖をとるエマージェンシーシートは1枚しかありません。
マスクも1袋(5枚入)入ってはいるものの、避難所での粉塵や衛生対策を考えると、夫婦2人で過ごすにはやはり心もとない量です。



さらに、夜間の避難で足元を照らすヘッドライトも1つだけ。
暗闇で2人とも両手をフリーにして安全に歩くには、絶対に1人1台必要です。
わが家は夫婦2人暮らし。「これ1袋持っていけば2人とも安心」というわけにはいかないのが現実でした。
「じゃあ、このセットをもう1つ買い足せばいいの?」というと、それも違いますよね。
【ここで立ち止まって考えたこと】
「足りないからといって、防災グッズをあれこれ全部買い揃えるのはやめよう」
足りない=全部買い足す、ではありません。
まずは手元の11点をじっくり仕分けて、「すでに家にあるもの」や「普段の暮らし・旅行で使っているもの」を総動員することから始めてみました。
防災グッズを増やさない!家にある手持ちアイテム・無印グッズから0円で代用した工夫


防災リュックを作ろうとすると、つい「何を買おう?」「どの防災グッズを揃えよう?」と、ネットショップを検索してしまいがちですよね。



私も最初はそうでした(笑)。
でも今回、最初にやったのは買い物ではなく「家の中を探すこと」でした。
部屋を見渡してみると、普段の暮らしや旅行で使い倒しているアイテムの中に、そのまま防災リュックに活躍してくれるものがたくさん眠っていたんです。
旅行用の無印「再生ポリエステル仕分けケース 圧縮タイプ」を兼用
まず引っ張り出してきたのが、夫婦の旅行のたびに大活躍している無印良品の「再生ポリエステル仕分けケース 圧縮タイプ」です。
避難時に必要な下着や着替えのTシャツは、そのまま入れるとリュックの中でかさばってスペースを占領してしまいます。
でもこのケースに入れてファスナーをぐるっと閉めるだけで、厚みがキュッと半分近くまでペタンコに!



一日分の着替えとハンドタオルを入れて、605gでした。


旅行に行くときはここから出してキャリーケースへ、帰ってきたらまたリュックへ戻すだけ。
これ、まさに今回の防災リュックづくりで私がやりたかったこと!
「防災用」として新しく買うのではなく、普段使っているものを、もしものときにも使えるようにする。



これなら、モノが増えませんよね。
小銭入れも新調しない!昔買った無印のダブルファスナーケースを活用
災害時の停電や避難所で、公衆電話・自販機・ちょっとした買い出しに絶対に欠かせないのが「10円玉や100円玉などの小銭(現金)」です。
これも専用のコインケースを買い足すのではなく、引き出しで眠っていた手持ちの無印良品「ポリエステルダブルファスナーケース・S」を使いました。
昔買ったものなので色は鮮やかなブルー(今はもう見かけないカラーかもしれません)。
片面がメッシュで中身が見えるので硬貨がパッと判別しやすく、もう片方のポケットにお札や身分証のコピーを分けて入れられるのが便利なんです。





「防災用だから」とわざわざ新しいケースを買わなくても、しっかり役立ってくれます。
耳栓は手持ちをプラス!セットの1個と合わせて夫婦2人分に
避難所のざわめきや物音対策に欠かせない「耳栓」。
持ち出しセットには1つ入っていましたが、これも夫婦2人分にするためにわざわざ買い足す必要はありませんでした。
旅行や集中したいとき用として引き出しに眠っていた耳栓を引っ張り出し、セットに入っていた無印の耳栓と合わせて無事に夫婦2人分が揃いました!





形やおそろいにこだわらなくても、しっかり音が防げれば十分ですね。
割り箸・スプーンは「家にあったもの」をそのままリュックへ
「アウトドア用のカトラリーセットを買わなきゃいけないのかな?」なんて一瞬考えましたが、避難所で洗う手間を考えたら、使い捨てできる個包装のほうがむしろ衛生的でラクですよね。



使えるものは、そのまま使ったらいいんだ!
飲料水はローリングストックを活用|普段飲んでいるお水をリュックへ
命を守るために絶対に欠かせない「飲料水」。
これも専用の長期保存水を慌てて買いに走るのではなく、普段から家で飲んでいるペットボトルのストックをリュックへ入れました。
日常的に飲みながら買い足していく「ローリングストック」なら、重い水をわざわざ防災用に買い増す必要もありませんし、期限切れで無駄にしてしまう心配もありません。
「じゃあ、自宅に置いておく水はどうやって選べばいいの?」



そんな疑問や、500mlと2Lの使い分けルールはこちらの記事にまとめました。
▶ 保存水は500mlと2Lどっち?実家と自宅で真逆になった防災士の備蓄ルール


家にあるものを総動員したことで、「本当に足りないもの」の輪郭がはっきりと見えてきました。
そこで次はいよいよ、「家にあるものでは代用できなかったものだけ」に絞って、無印良品の店舗へ買い足しに向かったんです。
無印良品で買い足した防災グッズ一覧|夫婦2人分で+8,136円の内訳と選び方


家の中を捜索して手持ちのものをかき集めたあと、どうしても足りないものだけを無印良品で買い足しました。



つまり、8,136円は「防災リュックを一から作るための金額」ではありません。
レシートを握りしめて計算した買い足し総額は、合計8,136円。
「セットをもう1つ買い直す」のではなく、「1人分を夫婦2人分に増やすための補充」と「命と衛生を守るための実用アイテム」に絞ってカゴに入れました。
実際に無印良品で買い足した全アイテム一覧(合計8,136円)



私が店舗で厳選してレジへ運んだ内訳がこちらです。
| 品名 | 価格(税込) |
|---|---|
| ▼ 持ち出しセットを2人分にするための補充 | |
| コンパクトヘッドライト | 1,290円 |
| エマージェンシーシート | 490円 |
| 大判ボディシート(×3) | 300円 (100円×3) |
| 除菌ウェットティシュー | 99円 |
| ▼ 避難生活を支える実用アイテムの追加 | |
| 非常用トイレセット(3日分の目安) | 990円 |
| 【長期保存可能】備蓄おやつ チョコようかん | 950円 |
| 歯みがきタブレット | 590円 |
| 携帯用シリコンカップ | 450円 |
| 再生紙トイレットペーパー 5倍巻 | 199円 |
| 湯せん調理ができるポリエチレン袋(40枚入) | 99円 |
| 再生ポリエチレン入りゴミ袋 45L(10枚入) | 99円 |
| 携帯用ルームシューズ(×2足) | 2,580円 (1,290円×2) |
| 買い足し合計 | 8,136円 |
【買い足しの法則】増やすのは「共有できないもの」と「消耗品」だけ
持ち出しセットを前にして痛感したのは、「市販のセットをまるごと買い直す必要はない」ということです。
増やしたのは、エマージェンシーシートやライトのように「共有できないもの」と、ボディシートなどの「消耗品」だけに絞りました。


無印良品「携帯用ルームシューズ」は避難所の底冷え・衛生対策にピッタリ
避難所生活で靴を脱いで過ごすとき、足元の冷え対策や衛生面を考えて、夫婦2足分(1足1,290円×2)を揃えました。
体育館の板張りなどは底冷えしますし、ずっと外履きのスニーカーを履きっぱなしでは足が休まりません。
キッチンスケールに載せてみたら、1足あたりたったの123g!



付属の巾着に収まって、リュックの隙間にすっと入ります。


これも「防災のためだけに買ったもの」ではありません。
旅行や新幹線の移動、講習会などの室内履きとしてもそのまま使う予定です。



「防災専用」として防災リュックの奥に眠らせずに済むのが嬉しい!
値札を二度見!「歯みがきタブレット590円」を選んだ理由
無印の防災コーナーで値札を見て「えっ、結構するな……!」と正直二度見してしまったのが、この歯みがきタブレット(590円)でした。
「普通の液体ハミガキや歯ブラシセットじゃダメなの?」と思い、手持ちのものと徹底的に比較してみました。
| 比べるポイント | 無印 歯みがきタブレット | G・U・M 液体ハミガキ |
|---|---|---|
| 実物 | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
| 容量・使える回数 | 20粒(20回分) | 80ml(1回約10ml=約8回分) |
| 重さ(実測) | たったの13g (超軽量・薄型パウチ) | 100g (そこそこ重い) |
| 水・歯ブラシの使用 | 水・歯ブラシなしでもOK 噛み砕いて口全体に行き渡らせるだけ (少量の水でゆすげばさらに爽快) | 歯ブラシが必要 口に含んですすいだ後にブラッシング (本来すすぎは不要) |
| 持ち出しやすさ | ◎ (液漏れのリスクが完全ゼロ) | △ (リュック内でキャップが緩んだら大惨事) |
| 避難所での手軽さ | 水がない暗闇でも、 マウスウォッシュ代わりにすぐ使える | 洗面台や吐き出す場所、 歯ブラシがないと使いにくい |
実測してみると重さはわずか13g。液体ハミガキのような液漏れの心配が一切なく、水や歯ブラシがなくても口の中をすっきり保てます。
断水した避難所での貴重な衛生面と圧倒的な軽さを考えたら、この590円は十分に納得できる安心代でした。
無印良品「備蓄おやつ チョコようかん」と「井村屋えいようかん」の味・保存性の違い
非常食として無印の「備蓄おやつ チョコようかん(最長4年6か月保存)」もカゴに入れました。
防災用の羊羹といえば「井村屋のえいようかん(最長5年6か月保存)」が有名ですよね。
実はわが家にも備蓄してるんですが、実際に食べ比べてみるとちょっとした違いがありました。
えいようかんは長期間保存できる安心感がある一方、食感はずっしり重め。
対して無印のチョコようかんは、まるで生チョコのようになめらかで、普通のおやつとして本当に美味しいんです。


賞味期限が切れるギリギリまで大事にしまい込むのではなく、普段のおやつとして美味しく食べながら、なくなったら買い足す(ローリングストック)予定。



どちらも美味しかったのですが、私は「えいようかん」派でした!
あえて100均(セリア・ダイソー)を選んだ防災グッズ3選|無印だけで揃えなかった理由


無印良品が大好きだからといって、なんでもかんでも無印で揃えればいいわけではありません。
防災リュックの目的は「無印で揃えて自己満足すること」ではなく、「いざという時に確実に命と体を守れること」だからです。
無印では手に入らなかった機能性や、使い勝手の良さを考えて、あえて100円ショップ(セリア・ダイソー)で選んだ3つのアイテムがこちらです。
セリア「滑り止め付き作業用手袋」|無印良品の軍手を選ばなかった理由
地震のあとの避難を想像してみてください。
割れた窓ガラス、倒れた家具、散乱した瓦礫……一般的な綿の軍手では力が入らないだけでなく、鋭利な破片が突き抜けて怪我をするリスクがあります。
そこで見つけたのが、手のひら全体にしっかりゴムコーティングが施された「滑り止め付き作業用手袋」です。



こちらは100均(セリア)で購入しました。


見た目のシンプルさよりも、がれきをかき分けたり重いドアをこじ開けたりできる「グリップ力と手の保護」を最優先にしました。
地肌までしっかり届く「セリアの手袋型ドライシャンプー」
お風呂に入れない避難生活で、頭皮のベタつきやかゆみは想像以上のストレスに。
無印にもスプレータイプの水のいらないシャンプー、水のいらないシャンプーシートがあります。
ボトルはリュックの中で重く、かさばります。シートのほうはウェットティッシュのような形なので、髪をかき分けて地肌まで届かせるには少しコツが要りそうでした。



そんな中、セリアで見つけたのがこちらの「手袋型」。
手にはめて頭皮を直接モミモミとマッサージするように拭き取れる優れもの!
ペタンコで場所を取らず、水もいらず、何より手袋タイプなので地肌までダイレクトにしっかり指先が届きます。


場所をとらない「ダイソーの圧縮バスタオル」
避難所での防寒、着替えの目隠し、雨に濡れたときの拭き取りなど、大判のタオルは絶対に1枚入れておきたいアイテムです。
でも、普通のバスタオルをそのままリュックに入れたら、それだけで容量の半分近くが埋まってしまいますよね。
そこで選んだのが、ダイソーの「圧縮バスタオル」。



手のひらにすっぽり収まるコンパクトなサイズ感です。





少量の水に浸すだけでパッと大判タオルに早変わり。
断水しているときは、この水の分も考えておきたいところですね。
圧縮バスタオルは、無駄なスペースを1ミリも使わずに大判タオルを備えられる、防災リュックの心強い味方です。
100均(セリア)で見つかる実用的な防災アイテムは、こちらの記事でも詳しく紹介しています!
▶ 【セリアの防災グッズ】77歳母と防災士が試してわかった「おすすめ&賢い選び方」10選


在宅避難派が備える「1次避難用リュック」の中身|どうしても外せなかった必需品とは?


わが家の防災方針は、基本的に「在宅避難」です。
住み慣れた自宅で過ごすのが一番体への負担が少ないから。
だからこそ、この防災リュックは「避難所で何週間も生活するため」ではなく、「自宅に居られなくなった最初の1〜2日を安全につなぐための備え」として位置づけています。
0次・1次・2次の備えとは?(クリックで解説)
- 0次の備え(いつも持ち歩く):
外出先で被災したとき用。防災ポーチや普段のバッグに入れておく最低限の道具。 - 1次の備え(最初の1〜2日を安全につなぐための持ち出し):
自宅が危ないとき、避難所へ背負って出るリュック。★今回の記事はこれ! - 2次の備え(生活を支える):
命の危険が去ったあと、数日〜1週間耐えるための備蓄(パントリーの水や食料など)。



ちなみに、無印の「ポリエチレン水タンク(12L)」も一緒に購入しました。


ただ、これはリュックに詰めるのではなく、自宅の玄関(水のストック場所)に置いています。



断水したとき、給水車から水を運んでくるための大切な道具ですからね。
「1次の備え」を整えるなかで、一般的な持出品リストだけではなく、私自身が「これは外せない」と感じたものが2つあります。
【視能訓練士の目線】見えないと動けない!「古いメガネ」を必ずリュックへ
私は普段、病院で「視能訓練士」として働いています。目や見え方の専門職として、これだけは声を大にして伝えたいことがあります。
「視界が確保できない状態での移動は、想像以上に危険」ということです。
普段コンタクトレンズを使っている方も多いと思いますが、断水して手が洗えない避難先で、衛生的にレンズを脱着・ケアするのはほぼ不可能です。無理につければ感染症のリスクが一気に跳ね上がります。
また、就寝中に揺れが起きて枕元のメガネがどこかへ飛んでしまったり、踏んで壊れてしまったら……足元の安全も確認できず、避難の案内表示を読むことすら難しくなってしまいます。



なので、ハードケースに入れて常備しています。


多少見えづらくても、移動や足元の安全を確かめるには十分。
わざわざ防災用に新調しなくても、引き出しに眠っている昔のメガネを入れるだけで、安全確保につながります。
防災用モバイルバッテリーの選び方|容量表示(20000mAh)と実際の重さの罠
これは、キッチンスケールに載せてみて初めて青ざめた事実です。
手元に、「20000mAh」と表記されたモバイルバッテリーが2つありました。重さを測ってみると……。
- Aのバッテリー:161g
- Bのバッテリー:437g
同じ容量と書かれているのに、なんと2.7倍もの重量差がありました。
調べてみると、20,000mAhを蓄えるには電池だけで270g前後が必要だそうです。



161gでは、表示どおりの容量は入りきらないんですね。
ネット通販などで格安で売られているバッテリーには、こうした「表記と中身がかけ離れたもの」が混ざっている可能性があります。



重さも選ぶときのチェックポイントにしていますよ。
命を預ける防災用だからこそ、今回リュックには嘘のない「ずっしり重めのバッテリー(437g)」を入れました。
情報収集や家族との安否確認など、停電が長引いてもスマホを確実に生かし続けるための大事な選択です。


ただし、437gもある大容量バッテリーは普段持ち歩くには重すぎます。
かといってリュックの底に入れっぱなしにすると自然放電してしまい、いざというときに残量ゼロというリスクも。



そのため、リュックの奥底にはしまい込まず、定期的に充電残量をチェックしています。
無印良品「上から開くリュックサック(28L)」にパッキング!総重量6.6kgを背負ってみた


中身がすべて決まったので、いよいよリュックに詰めていきます。
今回わが家の「1次避難用リュック」の本体として選んだのは、無印良品の「上から開くリュックサック」です。



容量はたっぷり入る28L。フタがガバッと上から大きく開くボックス型です。




一般的なリュックだと奥のものが取り出しにくく、避難所で荷物を引っ張り出すたびに中身がぐちゃぐちゃになりがちですよね。でも、このスクエア型なら底まで見通しが良く、自立してくれるのでパッキングも本当にスムーズでした。



ただ、パッキングを始める前に、ひとつだけ譲れないルールを決めました。
「入れっぱなし」と「逃げるときに入れるもの」を分ける
防災リュックには、どうしても「事前に中に入れっぱなしにできないもの」が存在します。
【直前に突っ込むもの】
財布/交通系ICカード/家の鍵/スマホ/ノートパソコン/イヤホン/普段使っているメガネ/パスワード管理ノート
どれも毎日使う必需品ばかり。防災リュックにしまい込んでしまったら、日々の生活が回りません。
とくにパスワード管理ノートは、持ち出したい最重要書類ですが、玄関に置きっぱなしにしておくのは防犯上とても危険です。
▶ 【無印良品】パスワードノートで終活と防犯を両立!書き方と安全な保管術


だから、リュックは「満杯」にしてはいけません
防災リュックを、最初から隙間なくパンパンに詰めてはいけないんです。
家を飛び出すまさにその瞬間、手元にあるスマホや財布、パソコンなどをガバッと放り込める「空きスペース」をあらかじめ空けておく必要があります。



でも、スペースを空けただけでは不十分でした。
地震や火災でパニックになっている瞬間に、「えーっと、何を放り込むんだっけ!?」と頭が真っ白になるからです。
そこで大活躍したのが、無印のセットに入っていた「いつものもしもメモ」でした。
あの付属の紙に、「逃げるときに放り込むリスト(スマホ・PC・財布など)」を大きく書き、リュックの一番上に挟んであります。
- 物理の備え:直前に突っ込める「空きスペース」を確保しておく
- 頭の備え:「何を入れるか」を書いたメモを一番上に置いておく
この2つが揃って初めて、本当に「逃げられるリュック」になります。
全部詰めて、体重計に載せてみました
直前に入れる貴重品なども含め、すべて詰め込んだ状態で体重計に載せてみました。



表示された数字は……6.6kg!


一般的に、女性の非常持ち出し袋の目安は「重くても10kgまで」と言われます。
でも、数字の上で10kg以内に収まったからといって、それだけで安心はできません。
大切なのは、「この重さを背負って、自分自身の足で走れるか・階段を降りられるか」です。
実際に背負ってみたら……数字と「体感」はまったく違った
玄関の床に置いたリュックの肩ひもに腕を通し、よいしょと立ち上がってみました。
立ち上がった瞬間、ぐっと肩に重みが食い込み、身体が後ろに引っ張られるような感覚がありました。
そのまま部屋の中を少し早足で歩いてみたのですが、数歩歩くだけで腰と太ももにかかる負荷がじんわり伝わってきます。



あ、これ……平地を数分歩くだけでも息が上がりそう!
体重計の上で「6.6kgだから大丈夫」と計算するのと、実際に背負って一歩を踏み出すのとでは、まったく別物でした。
もしも暗闇のなか階段を降りなきゃいけないとしたら?足元にガラスが散らばっていたら?
一度でいいので、準備した防災リュックを実際に背負って、家の中を歩いてみてください。
「背負って動けるかどうか」を試していないリュックは、まだ本当の意味での避難用リュックになっていません。
そして、この重さを肩に感じた瞬間、ふと7月に実家の玄関先で目にした光景が蘇りました。
77歳になる母の防災リュックを一緒に確認していたとき、要支援1で足に人工関節が入っている母が、ぽつりとこう言ったんです。



これ、いろいろ詰めすぎて持って行けないんじゃない?



まさにその通りでした。
今回私が作ったリュックの総重量は、あくまで私の体格を基準にしたもの。母の体に合わせた重さではありません。
もし停電でエレベーターが止まったら、母がこの重さを背負って階段を降りられるはずがありません。
家族の防災リュックを、全員おなじ中身・同じ重さで作らないでください。
大切なのは、「その人が実際に背負って、自分の足で避難できるかどうか」。
足腰に不安がある実家の母のリュックは、これから別の基準で中身を見直すつもりです。



離れて暮らす親の備えについては、こちらの記事にまとめています。
▶ 【実家防災】何から始める?離れて暮らす親のために子どもができる5つの備え


無印良品「いつものもしも」防災チェックリスト10点とわが家のリュックを比較検証


パッキングを終えたあと、最後にとても大事な「答え合わせ」をしました。
無印良品の店頭でもらった無料冊子「くらしの備え。いつものもしも。」(企画制作:NPO法人プラスアーツ)
「STEP 3:避難するとき」に載っている持出品リストは、なんとたったの10点に厳選されていました。


【命を守るために絞り込んだ「持出品10点」】
- LEDヘッドライト/モバイルバッテリー/携帯用トイレ/水・食料/タオル+スリッパ/口腔ケアウェットティッシュ/貴重品(通帳・カード・おくすり手帳)/マスク/携帯ラジオ+イヤホン/ポリ袋
家中のものを詰め込むのではなく、「1次避難」だからこそ極限まで削ぎ落とされているんですね。



この「厳選10点」をフィルターにして、わが家のリュックと突き合わせてみました。
持出品チェックリストと突き合わせて分かった「抜け」と「わが家の工夫」
| 比較の視点 | 該当アイテムとわが家の対応 |
|---|---|
| リストどおり、 最初から入れていたもの | 水(500ml×2本)・非常用トイレ モバイルバッテリー・圧縮バスタオル |
| リストを見て、 新しく追加したもの | おくすり手帳のコピー 普段使っているため、 最新ページをコピーしてジッパー袋へ |
| 通信・情報収集の判断 | 携帯ラジオを買い直し (+イヤホン) |
| リスト外だけど、 絶対に入れたい必需品 | 予備メガネ 常備薬 コンタクトレンズ(1day) エマージェンシーシート |
| 普段の備え(0次)へ 振り分けたもの | ホイッスル・雨具 |
リストと突き合わせてみたことで、「おくすり手帳のコピー」など、うっかり抜けていた大切なものをしっかり補えました。
コンタクトレンズは、1日使い捨てだけ。洗浄も保存も要らないからです。
ただし、つけるときに手が清潔であることは条件なので、セットに入っていた除菌シートで手を拭いてから、と決めています。



携帯ラジオは、もともと用意してあったんですよ。
でも、母が「欲しい」と言ったのでそのまま渡してしまい、自分の分を買い直さないままだったんです(笑)。
でも今回リストと突き合わせて、ようやく買い直しました!
なお、ホイッスルや雨具は防災リュックには入れず、毎日バッグに入れている「防災ポーチ」に任せて身軽さをキープしています。



私の防災ポーチ(A6サイズ・夏用)の中身はこちら!


絞り込まれた「基本の10点」を土台にして、そこに「自分だけの暮らしの必需品」をトッピングしていく。



この2段構えこそが、迷わず、重すぎず、本当に命を守れるリュックを作る最短ルートだと実感しました。
無印良品の防災セットに関するよくある質問(Q&A)



購入前や備えを見直すとき、特に気になりやすい疑問をまとめました。
ひとつずつ集めるのが大変なときは|プロ監修の防災セットに頼るのもあり
ここまでわが家のリュックづくりをご紹介してきましたが……
正直なところ、家の中を探し回り、足りないものを計算して、無印や100均を何往復もするのはかなり時間と気力を使いました。



仕事や家事で忙しい毎日、「そこまで細かく選んで買い集める余裕なんてない!」という方も多いはず。
そんな方は無理して一から自作しようとせず、水・食料・非常用トイレ・多機能ライトまで最初からすべて揃った「プロ監修の完成型リュック」を1つ家に置くのもおすすめです。
なかでも、無印のようなすっきりした暮らしが好きな方にぴったりなのが、現場のプロが協力監修した【あかまる防災セット(38品44点)】。
【あかまる防災セット 4つのポイント】
- 防災士&消防士が協力監修:現場を知るプロが「本当に役立つ38品44点」を厳選
- 買い足し不要のフル装備:水・食料・非常用トイレ・衛生用品まで最初から全部入り
- 部屋になじむおしゃれな見た目:物々しい非常袋感がなく、玄関やリビングにそのまま置ける
- 安心の10年交換保証:長期保存食や消耗品の期限管理が不安な方でも安心
これが玄関に1つ届いてしまえば、あとはご自身の「予備メガネ」や「おくすり手帳のコピー」などをすき間にサッと入れるだけ。
「時間をかけて家にあるもの+買い足しでカスタムするか」「プロの完成型セットを選んで、時間と安心を手に入れるか」。



ライフスタイルに合った方法で、無理なく備えてみてくださいね。
まとめ|無印良品の防災セットをベースに「本当に動ける避難リュック」を作ろう



最後に、この記事でお伝えした大事なポイントを振り返ってみましょう。
- 無印は「セットを買って終わり」ではなく、自分仕様に整える
- まずは家の中を探して、買い足しは最小限に
- 普段使えるものは、防災にも兼用する
- 「実際に背負って動ける重さか」を試す
あの日、無印の防災用品の棚を見て、正直がっかりしました。
「無印の防災セットが手に入ればひとまず安心」って、思っていたんですよね。
でも、すぐ買えなかったからこそ、「そもそも何が入っていて、わが家には何が足りないんだろう?」と立ち止まってじっくり考えることができました。
無印のセットは「つかんで飛び出すための最低限の土台」。
そして本当に必要だったのは、「避難所で最初の1~2日間を、少しでも安心して過ごすための道具」でした。
防災リュックは、単なるグッズの詰め合わせではありません。



私たちが前を向いて暮らしていくための大切な相棒です。
防災だからといって、特別なものを全部買い揃える必要はありません。
今あるものを活かして、足りないものだけを足す。
それくらいのほうが、人生の後半戦の暮らしにはちょうどいい。



私は今回、そんな防災リュックを作りました。
無印の防災セットを土台にしながら、あなたの暮らしにぴったり寄り添うリュックを、一緒に作ってみませんか?



おくすり手帳の話が出たので、毎日飲む薬を無印で整理した記事もあわせてどうぞ。
▶ 【体験談】病院でもらう毎日の薬の収納|無印840円のアイデアで飲み忘れ防止


※この記事でご紹介した価格や在庫状況は2026年9月時点のものです。最新の情報は各公式サイトをご確認ください。
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