「親が認知症になったら、銀行のお金はどうなるんだろう?」
親のお金の管理について調べはじめて、「うちは、まだ何も準備できていないかも」と気になっていませんか?

その気持ち、すごくわかります。
母が75歳の時、まず作ったのはゆうちょ銀行の代理人カード。


あれから2年…母は77歳。要支援1の認定を受けて、今は週に1回、デイサービスに通っています。
代理人カードで日々の引き出しは問題ない。でも調べれば調べるほど、「これだけで本当に大丈夫?」と不安が残るようになりました。
※実際の作り方や手続の体験談は、こちらの記事で詳しくまとめています。
▶ ゆうちょ銀行代理人カードとは?親の代わりに引き出すルートを確保!
定期預金の解約、実家の売却、まとまった介護費用の確保。
「介護費用でおろしたい」と言っても、銀行窓口で本人の意思確認が難しい場合、家族だからという理由だけでは自由に手続きできないことがあります。
いわゆる口座の凍結です。
そこで、医療現場に身を置きつつFP資格を持つ目線と、一人の娘としてのリアルな目線であらためて整理してみました。
親のお金を守る方法は、大きく代理人カード・成年後見制度・家族信託の3つです。
はじめに、正直にお伝えしておきます。
私自身「費用をかけてまで必要なのか」を、今も迷っているところです。
だからこそ、3つの選択肢を、いいところも引っかかるところも、フラットに比べてみました。



成年後見との違いや、「そもそも家族信託が必要ないケース」まで、正直に整理します!
最後まで読み終わる頃には、我が家に合う「親のお金の守り方」が見えているはずですよ。
認知症になると、親の口座は本当に「凍結」されるの?


「親が認知症になったら、銀行口座が凍結される」と聞いたことがあるかもしれません。
でも、認知症と診断されたら自動的に口座が凍結される、というわけではありません。
問題になるのは、認知症などによって本人の判断能力が低下し、銀行が本人の意思を確認できなくなった場合です。
預金の引き出しや定期預金の解約などでは、原則として本人の意思確認が必要です。
そのため、本人の意思確認が難しくなると、家族であっても自由に預金を動かせなくなることがあります。
「本人のお金なのに、家族が使えないの?」



そう感じますよね。
だからこそ、親が元気で判断能力があるうちに、将来のお金の管理について考えておくことが大切なんです。
認知症になると、いつから銀行の手続きが難しくなる?


そして、日頃から医療の現場で多くの患者さんやご家族を見ていて痛感するのは、認知症はある日突然ではなく、じわじわ来るということです。



「まだ大丈夫」と「もう手続きできない」の境目は、はっきり線が引けません。
私の祖母も、そうでした。
いつからかお釣りの計算ができなくなって、買い物のたび、支払いはいつも一万円札。


やがて祖母は父の姉夫婦と暮らすようになり、その後、特別養護老人ホームへ。
貯金も年金も、すべて施設の費用に消えていきました。そして足りない分は、父が払っていたんです。
幸い、祖母のお金は家族でカバーできました。でも今は、離れて暮らす親子も、単独で暮らす高齢者も増えています。
もしあの時、口座が凍結されて家族すら動かせなくなっていたら……。
「家族なんだから、通帳と暗証番号さえ分かっていれば何とかなるでしょ」と思われている方も多いかもしれません。
実際、昔はそれで乗り切れていた時代もありました。



でも今は、時代がまったく違います。
金融機関では、本人の意思確認ができない場合、家族であっても自由に預金を動かすことはできません。
ただし、本人の生活費や医療費、介護費などで資金が必要な場合には、銀行に相談できる場合があります。
「家族だから大丈夫」と思い込まず、必要になったときは、まず取引銀行に相談することが大切です。
親の口座凍結・お金のトラブルを防ぐ3つの備え【比較表あり】


認知症によるお金のトラブルや口座凍結に備えるには、判断能力があるうちに「お金を動かせる仕組み」を用意しておくことです。
その手立てが、大きく3つあります。代理人カード、成年後見制度、家族信託です。



まずは全体像を、表で見てみましょう。
| 代理人カード | 成年後見制度 | 家族信託 | |
|---|---|---|---|
| 何をする制度? | 家族が本人に代わって預金を 引き出すためのカード | 判断能力が低下した人の財産を後見人が管理 | 親が元気なうちに、信頼できる家族に財産の管理を託す |
| 認知症になった後 | 金融機関の規定による (進んでからは新規作成できない) | 判断能力が低下した後でも 申立て可能 | 契約した信託財産について 受託者が管理 |
| 向いていること | 日常の生活費などの引き出し | 預金管理・契約など 幅広い財産管理 | 預金・不動産など 契約で決めた財産の管理 |
| 家族が管理する? | ○ | △ 家庭裁判所が選任した後見人 | ○ 受託者に指定した家族 |
| 費用 | ゆうちょは無料 金融機関により有料 | 申立費用+必要に応じて 後見人等への報酬 | 契約内容・財産・専門家への 依頼などにより異なる (初期費用が数十万円〜) |
| 自由度 | 低〜中 | 本人の利益を守ることが基本 | 契約内容の範囲で比較的高い |
| こんな家庭に | まず日常のお金の管理を 助けたい | すでに判断能力が低下し 財産管理が必要 | 将来の財産管理を元気なうちに家族で決めておきたい |
※費用は状況や依頼先で幅があります。
① 代理人カード|日常の備えには十分だが口座凍結には弱め
いちばん手軽なのが、代理人カードです。私も、母の口座(ゆうちょ銀行)で実際に作りました。



3つのなかで、いちばん手軽に、すぐ作れるからです。
きっかけは、以前、母ががんの治療で入院したときのこと。
病院への支払いや日用品の買い出しを、私が代わりにしていた時期がありました。


もし次、母が自分でお金を動かせなくなったら大変だ。



だったら、元気な今のうちに作っておこう、と決めました。
ただ、これで万全ではないことは、作る時点からわかっていました。
代理人カードは「元気な今」の日常のおろす作業を助けるものです。ただし、本人の判断能力が低下した後も使えるかどうかは、金融機関の規定によって異なります。
また、本人の判断能力が低下してからでは、新しく作れない場合があります。
「軽い第一歩」ではあるけれど、「これで完璧!」とは言えないのが実情です。
② 成年後見制度|認知症になった後の受け皿だが、我が家が選ばなかった理由



成年後見制度って、つまり何?
カンタンに言うと、認知症などで判断能力が低下した人の代わりに、財産を管理する人を家庭裁判所に選んでもらう制度です。
認知症になった「後」でも利用できる、いわば最後の受け皿です。
ただ、その仕組みを知っているからこそ、正直、我が家には重く感じました。
- 後見人は家庭裁判所が選びます。親族が選ばれることもあれば、弁護士・司法書士・社会福祉士などの専門職が選ばれることも。
- いったん始まると、本人の判断能力が回復したなどの事情がない限り、家族の都合だけでやめることはできません。
- 親のお金は、家族のためではなく、あくまで本人のために使うのが基本です。
- 後見人への報酬は家庭裁判所が決めます。親族でも専門職でも、報酬が付く場合と付かない場合があります。
成年後見が始まると、母のお金についても、家族が自由に「これは使っていい、これはやめておこう」と決めることはできません。
もちろん、親身になってくださる後見人の方もたくさんいます。
ただ、誰が後見人になるかを、家族が自由に選べるわけではありません。
母のお金の管理を、家族だけで柔軟に決められなくなること。
それが、私が成年後見制度を「必要になれば利用する制度」と考えつつも、元気なうちに選べる方法があるなら、まずはそちらを考えたいと思った理由です。



私はどうしても、そこに踏み切れませんでした。
③ 家族信託|自由度が高い一方、「我が家に必要か」で一番迷う選択肢



家族信託って?
カンタンに言うと、親が元気なうちに、お金や実家の管理を「信頼できる家族」に任せておく契約です。
元気なうちに契約しておけば、万が一認知症になった後も、あらかじめ決めておいた家族が財産を管理し続けられます。
信託した財産については、認知症になった後も、あらかじめ決めておいた家族が管理できるのが特徴です。
預金だけでなく、不動産なども含めて、将来の管理方法を元気なうちに決めておけるのが家族信託のメリットです。
ただし、すべての家庭に必要なわけではありません。 財産の内容や家族の状況によって、向き・不向きがあります。
私自身、家族信託をするかどうか、まだ答えが出ていません。
家族信託は契約の設計に司法書士などの専門家が入るぶん、初期にまとまった費用がかかるケースがあります。
そして、うちは親の貯金がそんなに多くありません。
だから、「その費用をかけてまで家族信託をするのが、本当に我が家にとって最善なのか」。そこが、まだ見極められずにいます。



仕組みとして強力な選択肢であることは間違いありません。
家族信託は本当に必要ない?後悔しないための「我が家の判断軸」


調べていると、「家族信託 必要ない」「後悔」という言葉もよく出てきます。
正直に言えば、家族信託は、誰にでも必要なわけではありません。
- 財産がシンプルで、代理人カードや日常の備えで足りる家庭もある
- 家族の間で管理を任せる合意が難しいと、かえってトラブルの種になることもある
- 初期費用に見合うかは、財産の額や実家の不動産があるかによる
大事なのは「世間の正解」を探すことではなく、我が家に合うか(相性)を見極めることです。



大きく分けると、こんなイメージです。
家族信託を前向きに考えたい家
まとまった資産や売却予定の実家があり、親が元気なうちに「誰がどう管理するか」を家族で決めておきたい。
急がなくていい(かもしれない)家
資産がそれほど多くなく、代理人カードや日常の備えで当面まわりそう。費用に見合うか、まだ判断がつかない。
私は代理人カードという「今すぐ無料でできること」だけは、先にやっておきました。
急がなくていい家にも、今できる備えは必ずあります。
ただ、自分たちだけで「本当に家族信託は不要なのか?」と判断するのは、なかなか難しいのも本音ですよね。
家族信託の無料相談はどこがいい?FP目線で選んだ「おやとこ」の理由


家族信託を「するかどうか」も含めて、一度専門家に相談して見極める。



これがいちばん確実で手っ取り早いと、私は思っています。
費用のことも、我が家に本当に必要かも、自分たちだけで悩んでいても答えが出ないからです。
ただ、一般的な司法書士や弁護士事務所は専門分野が多岐にわたり、実は「家族信託の実績やノウハウ」にかなりバラつきがあります。
そこで私が調べる中で、「家族信託に特化していて、最初のハードルが低め」と感じたのが、無料相談を行っている「おやとこ」でした。
そして何より安心なのが、「契約するか分からない段階での、相談だけでもOK」というスタンスなことです。
家族信託が本当に必要か、費用はどのくらいか。「うちの場合はどうなの?」と気になっている方は、まずは気軽に「プロに現状を聞いてもらう相談だけ」から試してみるのが一番の近道ですよ。
おやとこの特徴や実際の評判、具体的な相談の流れについては、こちらの記事で徹底的に調べ尽くしてまとめました!
▶ おやとこの評判は?代理人カードの次に必要な「家族信託」を医療系FPが調べ尽くした


【Q&A】親のお金・認知症の備えでよくある質問
まとめ:完璧な備えより「できることから」はじめよう



最後に、この記事のポイントを整理します。
- 認知症などで本人の意思確認が難しくなると、預金の引き出しや手続きが難しくなることがある
- 守り方は代理人カード・成年後見・家族信託の3つ。正解ではなく「我が家との相性」で選ぶ
- 迷うなら、必要かどうかも含めて「相談だけ」でプロに見極めてもらえばいい
我が家は、代理人カードで足元を固めつつ、家族信託が必要かどうかを、まだ迷いながら見極めているところです。
これまでお金や介護のことで「あの時やっておけば…」と悔やむご家族を何人も見てきました。だからこそ思うんです。
完璧な備えはできなくても、「何もしない」よりは、ずっといい。
気になる方は、まずは無料相談で「うちの場合どうするのが最善か」を話してみるだけでも大丈夫。
それだけでも、我が家にどんな選択肢があるのか、少しずつ見えてくると思いますよ。
焦らず、でも後悔のないように、できることから一歩ずつ進めていきましょう。



家族信託「おやとこ」の評判や無料相談の流れはこちら。
▶ おやとこの評判は?代理人カードの次に必要な「家族信託」を医療系FPが調べ尽くした


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