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防災士の資格試験の受験料・研修費などを合わせると、私が実際に払ったのは63,800円。
「これ、本当に取る意味あるのかな?」
申し込んだあとになって、ちょっと不安になりました。
防災士は「役に立たない」「誰でも受かる」と言われることもあります。
しかも、2日間の研修を受けて、課題をこなし、試験にも合格しなければなりません。

それなりに時間もお金もかかりますからね。
それでも私が防災士を取ろうと思ったのは、離れて暮らす母を含め、自分と家族の備えを「自分で判断できるようになりたかった」から。
では、実際に63,800円を払って防災士になってみて、どうだったのか?本当に役に立ったのか?
この記事では、私が実際に研修を受け、資格を取って、その後のわが家の防災がどう変わったのかまで、リアルに紹介しますね。
そもそも防災士とは?「役に立たない」と耳にする理由と民間資格のホントのところ


防災士は、NPO法人の日本防災士機構が認証する民間資格です。
消防士や警察官のような公的な立場でもなく、法的な権限があるわけでもありません。
公式には「自助(自分の命を守る)」「共助(地域で助け合う)」「協働」を担う人とされていて、認証された人は全国で36万人以上います(2026年8月末時点)。



36万人って、身近に何人かいてもおかしくない人数ですよね。
それだけ多くの人が持っているのに、なぜネットでは「役に立たない」なんて言われてしまうのか。
実際に自腹で受講した立場から、よくあるウワサを本音で仕分けてみました。
| よく言われるウワサ | 防災士1年生の 本音判定 |
|---|---|
| 民間資格で、法的な権限がない | ○ その通り |
| 仕事や転職、収入に直結しない | ○ その通り |
| 受講料を払って対策すれば、合格は難しくない | ○ その通り |
| 取っても、活かせる場が見つからない | △ 半分その通り |
| 研修で得られるものがない | ✕ これは違う! |
法的な権限はありません|消防士のような公的な力はない民間資格



これは、もう「その通り」です。
防災士だからといって、災害現場で指示を出せるような公的な権限はありません。
消防士や警察官とは、まったく違います。
また、「防災士にしかできない仕事(独占業務)」もありません。
「持っていれば特別な権限が手に入る」と期待していると、肩透かしを食らっちゃうんです。
仕事や収入には直結しにくい|資格手当や転職目的なら注意
私の場合も、本業の現場で資格手当がついたりするわけではありません。
ほかの資格や本業と掛け合わせて仕事にしているプロの方もいますが、「防災士を取ったから仕事がもらえる・収入が増える」という資格ではないのが正直な現実です。
合格率は9割超えで難易度は低め|「持っているだけ」では差がつかない
2025年度の防災士資格取得試験の合格率は91.9%(出典:日本防災士機構「防災に関する動向」)。
試験は3択式30問で、8割以上正解すれば合格です。
私の場合は、事前に届いたテキストを読み、模擬試験を解いて準備しました。



合格率は9割超えですが、しっかり試験対策しておいたほうが安心です。
取っても活かす場が見つからない?|半分は本当、でも家庭内なら大活躍
ここは「半分その通り」。
資格を取ったからといって、地域の自治会やどこかから「防災士さん、お願いします!」と声がかかるわけでもありません。
「役に立たない」というより、「取ったはいいけれど、どう役立てていいかわからない」と感じる人もいるのではないでしょうか。
でも、残りの半分は違います。
大きな地域の活動の場はなくても、「自分の暮らしや家族の守り方」はガラッと変わりました。



そこは後半でじっくりお話ししますね。
「研修で得るものがない」は違う|実際に受けて実感した3つの収穫
ここだけは、受講した立場として自信を持って「違います!」と言い切れます。
- 心肺蘇生とAEDを「実際に体を張って」学び直せた
- 気象の講義で、天気予報や警報の「見方」が激変した
- 地図の演習で、「どこに住むか・どこが危ないか」を具体的に想像できた



「テキストを暗記して試験を受けるだけ」じゃないんです。
費用の話のあとで、2日間の研修の様子を詳しくお話ししますね。
防災士を取るにはいくらかかる?自腹で払った63,800円と助成金の話


取るか迷っている人がいちばん気になるのは、やっぱり「いくらかかるの?」「何をすればいいの?」ですよね。
ここでは、防災士になるまでの流れと、私が実際に払った63,800円の内訳をまとめます。
防災士の資格取得までの流れ|救急救命講習・研修・試験の3ステップ



防災士になるために、まずクリアしておきたいのが次の3つです。
私の場合は、救急救命講習→研修→試験の順番で受けました。
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| 救急救命講習 | 心肺蘇生とAEDを含む普通救命講習Ⅰと同等のもの。登録申請の時点で5年以内に発行された修了証が必要 |
| 研修講座の受講 | 日本防災士機構が認証した研修機関で、2日間以上の集合研修を受ける。研修で扱わない講目は事前にレポートを提出 |
| 資格取得試験 | 3択式30問、8割以上の正解で合格。研修の最終日に同じ会場で実施 |


この3つの中でも、研修に申し込んで最初にやることになるのが、事前レポートです。
私の受けた研修機関では、申し込むと自宅に分厚いテキストと課題が届き、研修の初日の朝にレポートを提出する決まりでした。





テキストをめくりながら課題を解いていくのですが、これが思った以上のボリュームで…(汗)。
直前に焦りながら解くことにならないよう、教材が届いたら、余裕をもって取りかかってくださいね。
なお、研修を受けて試験に合格したあとには、資格認証登録の手続きがあります。
私の場合、事務局がこの手続きを代行してくれたので、必要な書類を提出するだけで済みました。
私が実際に払った63,800円│費用の内訳



私が実際に支払った費用はこちらです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 研修講座受講料 | 50,728円 |
| 消費税 | 5,072円 |
| 資格取得試験受験料 | 3,000円 |
| 資格認証登録料 | 5,000円 |
| 合計 | 63,800円 |
受験料3,000円と登録料5,000円は一律で決まっている公式の費用ですが、受講料は選ぶ研修機関によって異なります。
私の受講先では、受験料と登録料も、受講料とまとめて研修機関に振り込む形でした。



軽い気持ちでは申し込みづらい…そんな金額ですよね。
自治体の助成金・補助金は使える?|「地域活動が条件」の場合もあるので確認を
「自治体から補助金が出るって聞いたけど?」と思う方も多いはず。
たしかに、市区町村によっては、受講費用の全額や一部を助成してくれる制度があります。
ただし、地域の防災活動を担う人を対象にしている場合があり、町内会や自治会などの推薦が必要な場合もあります。
「家族のために個人で取りたい」という場合は、対象外になることもあるので注意が必要です。
| 自治体 | 主な対象 | 申請のタイミング |
|---|---|---|
| 千葉県船橋市 | 市内在住で、自主防災組織などの推薦を受けた人(上限63,800円) | 受講前に市へ相談し、通知を受けてから受講 |
| 東京都目黒区 | 町会・自治会などに属し、地域の防災活動に携わっていて組織の長の推薦を受けた人 | 研修機関への申し込み・払い込みの前に申請 |
もし助成を使いたい場合は、研修へ申し込む前に、必ずお住まいの自治体へ確認してください。
自治体によっては、受講料を振り込んだ後の申請を受け付けていない場合があります。



「申し込む前に確認する」。ここだけは覚えておいてくださいね。
更新料も有効期限もなし|維持費ゼロでも知識は自分でアップデート
資格によっては数年ごとに更新料や講習費用がかかるものもありますが、防災士には有効期限も更新料もありません。
一度取得すれば、資格を維持するための費用はかかりません。



ただし、知識は自動ではアップデートされませんよね。
防災の情報や制度、ハザードマップの見方などは変わっていきます。
せっかく身につけた知識を古くしないためにも、取った後も自分で情報を更新していくことが大切です。
防災士の研修内容は?暗記だけでは終わらなかった2日間の体験談


研修が始まって最初に言われたのは、「防災士の試験対策講座ではない」ということでした。



2日間は、防災の知識を学ぶための研修なんです。


私が受けた研修では、心肺蘇生やAEDの実習、気象災害の講義、地図を使った図上演習(DIG)など、「知っている」だけではなく、「実際に考えて動く」ための時間がありました。



ここからは、実際の体験を交えながら紹介します。
事前の勉強はどれくらい?|分厚いテキスト+YouTubeで準備
申し込むと、自宅に分厚い公式テキストと「履修確認レポート(事前課題)」などが届きます。
電話帳のようなボリュームに一瞬ひるみましたが、丸暗記する必要はありません。
レポートの答えはすべてテキスト内に載っているので、辞書を引くように探して埋めていけば大丈夫です。



とはいえ、膨大な範囲を活字だけで追うのは、なかなか大変…。
そこで私は、YouTubeの防災士対策動画をかなり活用しました。
家事の合間や移動時間に要点の解説動画を聞き流しておくだけで、専門用語や災害の仕組みが耳からスッと入ってきます。
「課題レポートをテキストで埋める」+「YouTubeでスキマ時間に耳からインプット」。



この準備をしておくだけで、理解度がぐっと上がりました!
会場の雰囲気は?|一人参加でも大丈夫でした
申し込む前、「地域の役員さんや消防団の男性ばかりで、私みたいな一般人が行ったら浮くんじゃないか…」とかなり心配でした。
実際の会場には、200人以上の参加者がいました。
全体の割合としては男性が多めで、若い人は少なめ。年代は本当にバラバラでした。
ただ、女性もそれなりにいて、私と同じように一人で来ている人が多かったんです。



一人で集中して受けに来ている方も多くて、ホッとしました!
研修は、ほぼ2日間の座学です。
朝から夕方まで同じ部屋で過ごすため、どこに座るかは思っている以上に大切でした。
私の会場は自由席。「早めに来られても開場時間までお待ちいただくことがあります」と事前に案内があったので、律儀に開場時間ぴったりに合わせて行ったんです。
ところが、いざ会場に着くと、すでに席の7割近くが埋まっていてびっくり!



「みんな何時から来てるのー?」と心の中で叫びました(笑)。
特に気をつけたのが、エアコンの風が直撃する席を避けること。冷えは集中力を奪います。
自由席の場合は、気持ち早めに行って様子を見るのがおすすめです。
救急救命講習はペアワーク|「キツー!」と言いながら実践
救命講習では、心肺蘇生とAEDを実際に手を動かして確認できます。
練習は人形ではなく、心肺蘇生トレーニングキットの「あっぱくんライト」。
心臓の形をしたパーツを押すと「ピッ」と音が出るトレーニングキットでした。



これなら順番待ちをせず、全員がしっかり体を動かせますね。
この講習は隣の人とのペアワーク。お話してみると…助産師さんでした!
胸骨圧迫はしっかり体重をかけて押し続けるので、想像以上の重労働。
「1、2、3、4…!」と掛け声を合わせながら、2人で思わず「キツー!」と叫んで一気に打ち解けました(笑)。
お互いに高齢の親がいて、「家族のために個人で受けに来た」と分かってさらに共感。
「夫に『おまえみたいに、趣味で取りに来るような人いなさそう』って言われちゃって…」と話したら、返ってきたのがこの一言でした。
「私もそんなかんじ!旦那さんに言っといて(笑)」



カラッと笑い飛ばしてくれて、肩の力がすーっと抜けました。
私は以前にも救命講習を受けたことがありましたが、年月が経つと手順は意外と抜けてしまうもの。
20年ぶりに、こうして体を張って学び直せたのは本当に大きな収穫でした。
気象の講義で激変|天気予報が「行動の合図」に見えてきた
それまでの私は、テレビの天気予報を見ても「明日は雨かー」くらいにしか思っていませんでした。
ところが、気象の講義を受けてから、天気予報の見方がガラッと変わったんです。
私が受けた気象災害・風水害の講義は、講師が気象予報士の方。
専門用語ばかりではなく、日常のニュースの裏側がよくわかる解説で、理解が一気に深まりました。
講義では、大雨が昔より増えていることや、線状降水帯の予測情報など、ニュースでよく聞く言葉の意味を一つずつ教わりました。



聞き流していた内容が多かったことに、びっくり!
こうした情報が出たら、「予報が当たるかどうか」を待つのではなく、危険が迫っているサインとして、自分から情報を取りにいく。
気象庁の「キキクル」や「高解像度降水ナウキャスト」なども、一度見て使い方を知っておけば、いざというときに慌てず使えます。
「災害が起きたときだけ見る」のではなく、普段の天気から見る習慣をつけておくことが大切なんだなと思いました。
最近、テレビなどでよく耳にする「キキクル」をスマホで使う方法は、こちらに詳しくまとめていますよ。
▶ キキクル登録方法|スマホで無料たった5分!離れて暮らす親の地域も通知


図上演習(DIG)で実家のリスクを考える|地図を見ながら気づいたこと
ペアで息を切らした救命講習とは対照的に、DIG(図上演習)は完全に一人で進める個人ワークでした。
DIG(災害図上訓練)は、地図を見ながら「ここで災害が起きたら何が起こる?」を想像して書き込んでいく訓練です。
研修機関によっては、大勢で地図を囲んでディスカッションする形式もあるようですが、今回は一人で黙々と地図と向き合うスタイルでした。



グループで話し合うのは苦手なので、この形式がありがたかったです。
演習では、「この地図の中で、あなたならどこに家を買いますか?」という、ちょっと意外な問いもありました。
地図をじっくり見てみると、等高線の入り方や川の位置、土地の高さなど、普段なら気にも留めないところが目に入ってきます。
「ここは大雨が降ったら浸水するかもしれない」
「ここは土砂災害のリスクがありそう」
そんなふうに、地図を見ながら「災害が起きたらどうなる?」を具体的に想像していきました。
防災って、ただ「備蓄品を買っておく」だけじゃないんですよね。
そもそも、自分や家族が暮らしている場所には、どんな危険があるのか。
そこから考えることも、防災なんだと実感しました。



同じようなチェックは、講習を受けなくても自宅で試せます。
国土交通省のハザードマップポータルサイトで、自宅や実家の住所を入れてみてください。自分の足元にどんなリスクが潜んでいるかが一目でわかりますよ。
防災士の基礎で学んだこと|「わが家ならどうする?」と考えるようになった
防災士の研修では、救命や気象、図上演習(DIG)だけでなく、防災の基本的な考え方についても学びました。
その中で、私が「なるほど」と思ったのが、「災害が起きたら、わが家はどうする?」と考えておくことです。
災害が起きたとき、行政や消防などの助けがすぐに届くとは限りません。
だからこそ、まずは自分たちの身を守る「自助」が大切。
そして、自分たちだけでは難しいことを、周りと助け合う「共助」につなげていく。
研修でこうした基本を学んで、私は防災を「何かあったら誰かに助けてもらうための準備」ではなく、「まず自分たちでどうするかを考えておくこと」なんだなと、あらためて感じました。



そして、もうひとつ気になったのが、高齢者の暑さ対策です。
災害そのものだけではなく、停電してエアコンが使えなくなるなど、災害のあとに起こることまで考えておく必要があります。
離れて暮らす母のことを考えると、
「地震のあと、家は無事だった。でも停電したら?」
「暑い時期だったら、母はどう過ごす?」
と、今までとは違うところまで考えるようになりました。
さらに、自宅が安全な状態なら、在宅避難という選択肢もあることを学びました。



9年前に家を購入したとき、「耐震等級3」の家を選びました。
ハザードマップを見ても大きなリスクは比較的少ない。
そう考えると、「避難所に行くための備え」だけじゃなく、「家で過ごせるようにしておく備え」も必要なんだなと。
防災士の勉強をする前から、わが家なりに防災の備えはしていました。
でも、実際に学んでみると、「避難する」だけじゃなく、「避難したあと、どこでどう暮らすか」まで考えるのが防災なんだと気づきました。
これまで何となく「必要そうだから」と考えていた備えも、
「これは誰のため?」
「実際に使える?」
「家で過ごすことになったら、何が足りない?」
と、一つずつ考えるようになったんです。



研修で聞いて、すぐ買ったものがあるんです。


防災でまず用意しておきたいものとして、非常用トイレとLEDランタンの話がありました。
非常用トイレはもともと用意していたので、「じゃあ、LEDランタンは買っておこう」と、研修後すぐにAmazonでポチッ。



これは自宅と実家に、それぞれ置いてあります。
母が一人でいるときに停電したら……と考えると、暗闇の中でスマホのライトだけに頼るより、こういう明かりがひとつあるだけでも違いますよね。
防災士は役に立つ?取る意味があるかを目的別に考えてみた


ここまで、理由と費用と研修の中身を見てきました。



それでも、こんなモヤモヤが残っていませんか?
- 収入アップにつながる?
- 地域の役員でもないのに、取る意味ある?
- 家族を守るためだけに取るって、ありなの?



あなたの目的、どれが近いでしょうか?
| 取る目的 | 役に立つか |
|---|---|
| 転職・副業・収入アップ | 役に立ちにくい |
| 肩書き・ハクをつけたい | 持っているだけでは差がつかない |
| 地域や職場で、防災の役割を任された | 役割しだいで大いに活きる |
| 自分と家族の備えを、自分で判断したい | 私は、取る意味がありました! |
仕事や副業、収入アップが目的なら|あまり直結しないかもしれません
前の章でも触れたとおり、防災士には「この資格がないとできない仕事(独占業務)」がありません。
本業や別のスキルと掛け合わせて発信しているプロの方もいますが、「取れば仕事がもらえる・給料が上がる」という資格ではないのが現実です。



収入アップが目的なら、別の自己投資に使ったほうがいいかもしれません。
肩書きやハクをつけたいなら|持っているだけでは差がつきにくい
合格率が9割を超えているため、「持っていること」自体で周りと差をつけるのは正直むずかしいです。
名刺や履歴書に書くだけで評価されるというよりは、「資格を使ってどんな行動をしているか」とセットになって初めて信用につながるものだと感じます。
地域や職場で役割があるなら|共通の言葉で話せる大きな力に
自治会の防災担当や、会社の防災委員などを任された方にとって、研修で体系的に学ぶ知識は現場ですぐに活きます。
自治体の受講料助成は、こうした地域で活動する方を対象にしている例がありましたよ。
自分と家族の備えを自分で判断したいなら|私にとっては、取る意味がありました
私が防災士を取った目的は、まさにこれ。
防災について学んだことで、家族の備えを「みんながやっているから」ではなく、自分ごととして考えるようになりました。
研修で学んだことをもとに、わが家や母の備えを見直してみると、「ここは今のままでいい」「ここは変えたほうがいい」ということが見えてきました。
たとえば、
- 自宅と離れて暮らす親の家に、どんな災害リスクがあるのか
- 気象情報を見て、いつ家族に連絡したらいいのか
- 家族それぞれが、無理なく持てる防災グッズは何か
こういうことを、家族それぞれの状況に合わせて考えるようになったんです。



実は、夫からは申し込む前に、こんなことを言われていました。
「とってどうするの? とって役に立つの?」
わが家はもともと耐震性のある家を選んでいて、必要な備えも少しずつしていました。
だから、夫からすると「今さら防災士?」だったんですよね。
でも、防災士の勉強をして、私が考えるようになったのは、「家そのものが安全か」だけではありませんでした。
それを実感したのが、引っ越した後に地震があった夜のことです。
母から、こんなLINEが届きました。


建物が倒壊しないことと、その家の中で電気や水が止まったまま暮らし続けられることは、まったく別の話です。
ふだんの母の様子は、LINEや見守り機器でわかります。
でも、災害が起きたときに、母が一人でどこまで対応できるのかは、それとは別に考えておかなければいけません。
家が無事でも、停電したら?
水が出なくなったら?
母が一人で困ったとき、どうする?
防災って、「地震が来たら逃げる」だけじゃないんですよね。
家が無事だったとしても、その後の暮らしをどうするのか。
離れて暮らす母に、何があれば一人でも対応しやすいのか。
そこまで考えるようになりました。



これが、私にとって防災士を取った意味だったんだと思います。
地域の防災リーダーになるためじゃなくても、家族のために使えるじゃん!って。
では「防災士1年生」の私、具体的にわが家の暮らしや備えはどう変わったのか?をご紹介していきますね。
防災士を取ったあと、わが家の備えはどう変わった?|防災士1年生のリアル


ここからは、防災士の資格を取った「その後」のお話です。
ちなみに、地域のリーダーとして旗を振るような派手な活躍は一切ありません(笑)。
でも、「わが家と実家を守る判断力」は確実にアップデートされました。



実際に変わったのは、次の5つです。
1. ハザードマップ|「周辺の道路やリスクの重なり」を見る目へ
「図上演習(DIG)」という、地図を見ながら災害時の危険や避難経路を考える演習を経て、自宅と実家のハザードマップをあらためて見直しました。
以前は「うちは浸水エリアじゃないな」くらいでしたが、今は自宅そのものだけでなく、周辺の道路や避難経路まで見るようになりました。
たとえば、土砂災害の境界線や、災害時に道路が通れなくなる可能性など。
「家が無事なら大丈夫」ではなく、そのあと家族がどう動くのかまで考えて見る。



これが、以前との大きな違いです。
2. 防災リュック|あれこれ詰め込むのをやめ「本当に背負って動ける重さ」へ
以前は「あれもこれも必要かも」と不安のままに詰め込み、ズッシリ重くて、背負うだけで一苦労のリュックになっていました。
防災について学んでから、あらためて中身を見てみると、「これ、本当に全部持って逃げられる?」と考えるように。
無印の「持ち出しセット」に足りない水やトイレなどを補いつつ、必要なものを一つずつ見直しました。



その結果、最終的に6.6kgまで絞ることができました。
「何を入れるか」だけでなく、実際に自分が背負って動けるか。
ここまで考えて防災リュックを作るようになったのは、防災士の研修を受けた後の大きな変化です。
▶ 無印良品の防災セットはなくなった?8,136円買い足して「本当に動けるリュック」にした全記録


3. 防災ポーチ|重くて挫折したB6から、毎日カバンに入るA6へ
以前作った防災ポーチは、あれこれ入れすぎて重くなり、結局持ち歩かなくなっていました。
そこで、「これなら毎日持ち歩ける」というサイズと中身に見直すことに。



セリアのケースを使って、B6からA6へコンパクト化しました。
正直に言うと、小さくできたのは、前に作ったときより防災アイテムの一つひとつがコンパクトになっていたおかげでもあります。
毎日持ち歩くものだからこそ、「必要そうなものを全部入れる」ではなく、実際に使うもの、無理なく持ち歩けるものに絞る。
防災リュックと同じで、ここでも「何を入れるか」だけでなく、自分が本当に持ち歩けるかを考えるようになりました。


そんな私のポーチを見て、母も防災に興味を持つようになったんです。
ポーチに入れていた、ぽけっトイレ(携帯トイレ)、ポケパ(使い捨てカッパ)、ジェントスのライトを見せると…



こんなに小さくて軽いなら持ち歩けるね。



「同じライトほしい」と言うので、プレゼントしました(笑)。
ちなみに、100均の防災グッズについては、77歳の母と10商品を実際に試してみました。
100均で十分だったもの、逆に「これは100均じゃなくてもいいかも」と感じたものなど、使ってみてわかったことはこちらにまとめています。
▶ 【セリアの防災グッズ】100均で十分?77歳母と防災士が試してわかった「おすすめ&賢い選び方」10選


4. 水の備蓄|わが家は「保存水をやめ」、実家は「500mlを2箱」へ
受講前は「とりあえず保存水を箱で買って、奥にしまっておけば安心」と思い込んでいました。
その結果、自宅も実家も2軒同時に期限を切らすという大失敗を経験したんです…(汗)。
防災について学んでから、家族それぞれの暮らしや体力をあらためて考えてみると、わが家と実家でまったく違う答えになりました。



「水の備蓄」でも、住む人が違えば、ちょうどいい備えも変わるんですよね。
▶ 保存水の備蓄は500mlと2Lどっち?2軒同時に期限を切らした防災士がたどり着いた「4つの判断基準」


5. 災害用伝言ダイヤル「171」|知識だけで終わらせず、母と本番さながらに練習
「171という仕組みがある」ことは知っていても、実際に録音・再生したことはありませんでした。
そこで、帰省していたタイミングで、母と一緒に171を使ってみました。


実際に声を吹き込み、録音した内容を再生してみる。
こういうことって、知っているだけでは、いざというときにすぐ使えるとは限らないんですよね。
一緒にやってみたことで、「もしもの時は、これを使おう」と母と共有できたことが、私にとっては大きかったです。



それこそが、講習を受けて一番良かった変化です。
【Q&A】防災士の疑問をスッキリ解決|履歴書に書ける?年齢制限は?
最後に、取るか迷っている方が「ここ、どうなんだろう?」と気になりやすいポイントを整理しておきますね。
まとめ|防災士は「取ってからがスタート」の資格でした



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
- 「役に立たない」は半分本当。法的な権限はなく、仕事や収入に直結する資格ではない
- でも研修で得られるものはある。救命講習、気象の講義、地図を使った図上演習(DIG)
- 費用は私の場合63,800円。助成を使いたいなら、申し込む前に自治体へ確認を
- 自分と家族の備えを「自分で判断したい」なら、取る意味がある
- 取る・取らないに関わらず、備えは今日から始められる
申し込む前に、夫から言われた「とってどうするの?とって役に立つの?」。



今の私なら、こう答えます。
「取っただけじゃ、役に立たないけど、家族のために何を備えるか、自分で考えられるようになったよ」
迷っているあなたが、今日できることは3つです。
| 今日できること | こんな方に |
|---|---|
| 取る目的を、ノートに1行で書き出してみる | まだ迷っている方 |
| 住んでいる自治体の助成金と条件を調べる | 受講を決めた方 |
| ハザードマップで自宅と実家のリスクを調べる | 今回は取らないと決めた方も |



取るか取らないかは、あなたの目的に合わせて決めてみてくださいね。
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