【PR】本記事にはアフィリエイト広告を含みますが、筆者が実際に体験したものや、取材・調査した内容をもとに、読者にとって本当に役立つ情報だけを厳選してご紹介しています。
この3年半、私はブログとSNSで離れて暮らす「実家の親の見守り」について発信してきました。
おかげさまで、たくさんの読者さんから「うちもやってみました」と嬉しいメッセージをいただくようになり、ひと安心していたのですが……ある時から強く感じるようになったんです。
見守りだけでは、安心は完成しない。

見守りセンサーをつけたし「これで大丈夫」と思っていたんですけどね。
そして、先日の地震で、その思いは確信に変わりました。
私の家は耐震等級3の戸建て。これは消防署や警察署と同じレベルの、地震に強い住まいです。
そのせいか、その夜もあまり揺れを感じませんでした。
でも、母からのLINEは……


※つかまったが「捕まった」になってますね(笑)



みがるの家は頑丈だよ。テレビが倒れそうだったよ



同じ地震でも、体感はまったく違うんだ。
とっさに返せたのは、「びっくり!」のスタンプ1つだけ。それ以上の言葉が何も浮かびませんでした。
「うちは大丈夫」と思っていても、実際の大きな地震では想像以上に揺れることがあります。
そして建物がどれだけ頑丈でも、中の家具の安全までは家が守ってくれません。
母の寝室には、私が生まれた年(昭和50年)に買った婚礼タンスがいまもそびえています。



家具転倒防止板をはさんでるけど、これで大丈夫ななのかな…。


いつ倒れるかと内心冷や冷やしていて、せめて「タンスが倒れても下敷きにならない位置で寝てね」と伝えているんです。



そんなことを考えながら、最近、自分の防災リュックを作りました。
必要なものをあれこれ入れて、重さを確認して、少しずつ中身を見直して。
……でも、ふと思ったんです。
「これ、母は背負って逃げられるのかな?」
自分にとって必要な防災グッズと、高齢の親に必要な防災グッズは、同じとは限りません。
防災リュックは、たくさんのものが入っていれば安心……というわけでもない。
何を入れるか。そして、本人が実際に持って避難できるか。



そこまで考えて、はじめて「親のための防災」になるんですよね。
この記事では、私自身の防災リュック作りをきっかけに、離れて暮らす親の防災リュックに何を入れるか、どこまで備えるかを考えていきます。
そして最後には、リュックだけでは終わらない「実家防災」についても、これまでの経験をもとにまとめます。
私の失敗も気づきも、まるごとお届けしますね!
高齢の親の防災リュックは、一般的な防災リュックと同じでいい?


防災リュックと聞くと、まず思い浮かぶのが、
水、非常食、ライト、ラジオ、モバイルバッテリー……あとは何を入れればいいんだろう?
という「中身」のことではないでしょうか。



私も最初はそうでした。
防災グッズを調べて、必要そうなものを一つずつ入れていく。
でも、高齢の親のための防災リュックを考えるなら、その前にちょっと立ち止まって考えたいことがあります。
「これ、本当に親が持って逃げられる?」
防災リュックは、たくさんのものが入っているほど安心……とは限りません。
たとえば、普段は問題なく歩いている親でも、災害時はどうでしょう。
- 停電していて、足元がよく見えない
- 家具が倒れて、いつもの通路が使えない
- 階段を下りなければならない
- 避難場所まで歩かなければならない
- 杖を使いながらリュックを背負う
そんな状況で、重たい防災リュックを背負って避難することを考えると、「必要なものを全部入れる」ことが正解とは言えません。
実際、自治体の防災情報でも、非常持出品は「あまり欲張りすぎない」ことや、個人・家庭の事情に合わせて「持ち運べる分量」にすることが案内されています。
※自治体によって重さの目安は異なります。
つまり、親の防災リュックは、「何を入れるか」だけでなく、「その人が持って避難できるか」まで考えて作るもの。
そこで私は、自分の防災リュックを作ったあと、母のことを考えてみました。
私のリュック、母が背負ったらどうなる?



ここから、私の「親の防災リュック」づくりが始まりました。
親の防災リュックは何kg?「持って避難できるか」を考える


では、実際に防災リュックを作ってみると、どのくらいの重さになるのでしょうか。



私も先日、自分用の防災リュックを見直しました。
あれも必要、これも必要……と入れていくと、あっという間にパンパンに。
そこから「本当に避難するときに必要なもの」に絞って、実際に背負ってみました。
最終的に、私の防災リュックは約6.6kg。


数字だけを見ると、「そんなに重くないかな」と思うかもしれません。
でも、実際に背負って歩いてみると……。
「これを背負って、本当に避難するんだよね?」
そう考えると、入れるものをさらに見直したくなりました。


防災リュックって、家に置いておくものではありません。
いざというときには、これを背負って玄関まで移動し、場合によっては階段を下りたり、避難場所まで歩いたりします。
つまり、「何kgあるか」だけではなく、「その人が実際に持って避難できるか」が大事なんですよね。



そして、ここで気になったのが母のこと。
「私が持てる6.6kgを、母も持てるとは限らないよね?」
母は私とは体力も違います。歩く速さも違えば、階段の上り下りだって同じようにはできません。
杖を使っている人なら、そもそも両手が自由に使えるとは限りません。
そう考えると、家族だから同じ防災リュックを用意すればいい、というわけではないんですよね。
親の防災リュックは、「必要なものをたくさん入れる」ことよりも、その親が自分で持って、安全に避難できるかを基準に考える。
これが、私が母の防災を考えるときに、まず大事にしたいことになりました。
では、実際に親の防災リュックには何を入れるのか?
ここからは、「とりあえず全部入れる」をやめて、持ち出すものと、実家に備えておくものを分けて考えてみます。
親の防災リュックに全部入れなくていい?必要なものを3つに分けて考える


防災リュックを準備するときって、つい「あれも必要、これも必要」と詰め込みたくなりますよね。
でも、親の防災リュックを考えるなら、私は「全部入れなくていい」と思っています。
なぜなら、避難するときに持っていくものと、避難したあとに必要になるものは、同じではないからです。
たとえば、水や食料、トイレットペーパー、衛生用品など。



もちろん、災害への備えとして大切なものです。
でも、それらを全部リュックに詰め込んでしまったら、肝心の「逃げる」ときに重くて動けなくなってしまうかもしれません。
そこで私は、防災の備えを大きく3つに分けて考えることにしました。
- 逃げるときに持ち出すもの
- 家に備えておくもの
- 普段から持ち歩いておくもの
この3つを分けると、「防災リュックに全部入れなきゃ」という気持ちが、ずいぶんラクになります。
① 逃げるときに持ち出すもの(非常用持ち出し品)
まずは、災害が起きて「今すぐ避難しなきゃ」となったときに持って出るもの。
ここには、命を守るために必要なものを優先して入れます。
ライト、飲み物、最低限の衛生用品、連絡先など、避難先まで自分で持っていける量に絞ります。
特に親の場合は、「あったら便利」より「これがないと困る」を優先。
② 家に備えておくもの
次に、避難所へ持っていくのではなく、家で過ごすために備えておくもの。
水や食料、トイレ用品、衛生用品など、量が必要になるものはこちらです。
全部を背負って逃げる必要はありません。
むしろ、親の場合は「持ち出し用」と「自宅備蓄」を分けておくことで、リュックを軽くできます。
③ 普段から持ち歩いておくもの
そして、意外と忘れたくないのが普段から持ち歩いているものです。
スマホや財布、鍵、必要な薬などは、防災リュックに入れっぱなしにしてしまうと、普段使いできません。
だからこそ、私の防災リュックも「逃げるときに放り込むもの」を別にして、普段使いのものを入れる余白を残すようにしました。
これなら、いざというときに財布やスマホ、鍵などを入れて、そのまま持ち出せます。
防災リュックは、「防災グッズを全部詰め込む袋」ではなく、「逃げるためのバッグ」。
そう考えると、親の防災リュックに何を入れるのかも、少し見えやすくなってきます。



そして、ここからが実家防災の大事なところ。
「リュックの中身」だけではなく、「実家そのものに何を備えておくか」も考えていきます。
高齢の親の防災リュックを見直し!母の場合、何を入れる?


ここまで整理すると、親の防災リュックに何を入れるかは、だいぶ考えやすくなってきます。
とはいえ、実際にやってみると……。
「これは持っていく?」「これは家に置いておく?」



けっこう迷います(笑)。
そこで、実家の防災リュックを母と一緒に開けて、ひとつずつ見直してみました。
すると、やっぱりありました。
これ、詰めすぎで持って行けないんじゃない?
防災用品って、「あったら安心」と思うものを入れていくと、どんどん増えていきます。
でも、母の場合は「一般的な防災セットに入っているから」という理由だけでは、残せません。
母が実際に使うのか?
母が自分で扱えるのか?
持ち出す必要があるのか?



この3つを考えながら、ひとつずつ仕分けしていきました。
「ないと困るもの」は残す
まず優先したのは、なくなったら困るもの。
災害時だからといって、特別なものばかりが必要になるわけではありません。
普段の生活で使っているものの中に、「これがないと困る」というものがあります。
高齢の親の場合は、たとえばこんなものです。
- 持病の薬
- お薬手帳(コピー)
- 補聴器やその電池・充電器
- 老眼鏡
- 入れ歯や洗浄用品
- 大人用紙パンツ・おむつ
- 介護食
- 杖など、移動に必要なもの
たとえば、薬や補聴器などは、災害時だからといって急に別のものに置き換えられるわけではありません。
「防災グッズには何を入れる?」と考える前に、「親が、普段の生活を続けるために必要なものは何?」と考えてみる。



私は、この視点が高齢の親の防災では大切だと思っています。
ただし、ここで注意したいのが、必要なものを全部リュックに詰め込めばいいわけではないということ。
逃げるときに持ち出すものと、自宅に備えておくものを分けて考えます。
たとえば、薬や補聴器など「避難するときにも必要なもの」は、持ち出せるように。
一方で、紙パンツや介護食など、量が必要になるものは、自宅に備えておく。
「必要だから入れる」ではなく、「いつ・どこで使うものなのか」で分ける。
これも、親の防災リュックを考えるときに大切なポイントです。
「重い・かさばるもの」はリュックから外す
次に見直したのが、重いものや、かさばるもの。
水や食料など、災害時に必要なものはたくさんあります。
でも、それを全部リュックに詰め込んでしまったら、せっかく用意したリュックを持って避難できなくなってしまいます。



そこで、「必要だけど、入れなくてもいいもの」は、自宅に備えることに。
この判断ができるようになったのは、さきほどの「持ち出すもの」と「自宅に備えるもの」を分けて考えたからです。
「便利そう」だけでは残さない
そして、いちばん迷ったのが「あると便利そうなもの」です。
防災グッズを調べていると、便利そうなものが次々に出てきます。
でも、リュックの容量にも、母が持てる重さにも限りがあります。
だから、「便利そう」より「母にとって本当に必要?」を優先することにしました。
そして今回、古い防災リュックを開けてみて、思わず笑ってしまったものもありました。
たとえば、こんなもの。
大量の「水に流せる」ポケットティッシュ。





たぶん、避難所のトイレは水が流れないよ。



言われてみれば、確かにそうね。
そして、いつ入れたのかわからないポケットコート。





パッケージもかなり年季が入っています。
さらに、からだふきタオル。





これは、10年前くらいに買った気がするね。



水分が飛んで、乾燥していました(笑)。
どれも、入れたときには「防災に必要なもの」だったはず。
でも、何年もそのままにしておくと、古くなったり、使えなくなったり、今の親の暮らしには合わなくなったりする。



だから、防災リュックも、ときどき中身を見直したいですね。
「何を入れるか」だけじゃなく、「今も使えるか」「今の親に必要か」を見直す。
今回、古いリュックを開けてみて、これも大事な防災なんだと実感しました。
「母が実際に持てるリュック」にする
ここまで見直して、もうひとつ気になったのが、「そもそも、このリュックを母は持って避難できるの?」ということ。
そこで、古い防災リュックの重さを測ってみました。
その重さ、5.1kg。




母は以前から、このリュックを「重い」と言っていました。
これを背負って、普段のバッグも持って、災害時に避難する。



……それは、ちょっと無理じゃない?
しかも母の股関節には、人工関節が入っていて、今も週1回リハビリに通っています。
だから、「防災だから頑張って持って」とは考えられません。



そこで考えたのが、防災リュックを「防災専用」にしない方法です。
母は普段からリュックを使っています。
だったら、普段使うリュックを「いざというときにも持ち出せるリュック」にしておけばいい。
今回、私が用意したのは、無印良品のリュックです。




母が普段からリュックに入れているのは、スマホや財布、お薬手帳、飲み物など。
その中には、トイレ用品やカッパ、ライト、笛などを入れた防災ポーチも入っています。



これで、普段使いのリュックは2.2kg。
そして、避難するときにリュックに入れる防災用品は、別にまとめてあります。


下着や靴下、ヘッドライト、ポケットラジオ、携帯用スリッパ、ウェットティッシュ、おしりふき、ゴミ袋、作業用手袋などです。
こちらが2.3kg。
避難するときは、この防災用品を普段使いのリュックに入れて、合計4.5kg。



ちょっと重いけど、うちは1つにまとめちゃうのがいいね。



これならなんとか、背負えそうだよ。




こうして母の場合は、普段使いのリュック+防災ポーチを基本にして、避難が必要になったときだけ、別にまとめておいた防災用品を追加することにしました。



もちろん、基本は在宅避難を想定しています。
では、リュックに入れない防災用品は、どこに置いておけばいいのでしょうか。
防災グッズはどこに置く?「母が使える場所」に備える


では、リュックに入れなかったものは、どうするのか。
ここで我が家の場合は、「在宅避難」を基本に考えることにしました。
もちろん、災害の種類や被害の状況によっては、避難が必要になることもあります。
でも、自宅の安全が確保できるのであれば、母の場合は、無理に避難所へ移動するよりも、住み慣れた自宅で過ごせるようにしておくほうが現実的だと考えました。
だから、親の防災を考えるときには、「避難するときのリュック」だけではなく、「自宅で過ごすための備え」も必要になります。



我が家では、リュックとは別に、実家に必要なものを備えることにしました。
在宅避難なら「量」が必要になる
在宅避難を考えると、リュックに入れるものとは違って、ある程度の量を備えておく必要があります。
- 水
- 食料
- 災害時のトイレ
- カセットコンロ・ガスボンベ
特に、水やトイレは「とりあえず少しあればいい」とは考えにくいもの。
だからこそ、これらを全部リュックに詰め込むのではなく、「自宅で使うもの」として備えておくことにしました。




防災というと、「避難するための準備」に目が向きがちですが、
「避難しなくても過ごせるようにしておく」
という備えも、離れて暮らす親には大切だと思っています。
私も実家用の保存水を選ぶとき、500mlと2L、どっちがいいんだろう?と悩みました。



実際に、それぞれのメリットを踏まえて選ぶことにしたんです。
▶ 保存水は500mlと2L、どっちがいい?実家に備えるなら考えたいこと


「何を備えるか」だけでなく「母が使えるか」
そして、ここでも大事なのは、ただ防災用品を買いそろえることではありません。
母がひとりでも使えるか。
これを考える必要があります。
たとえば、停電したときにどこに何があるのかわからなければ、せっかく備えても使えません。



なので、防災用品をどこに置くかも、母と一緒に考えています。
防災用品は、ただ「家の中にある」だけではなく、いざというときに母が取り出せる場所にあることも大切です。
これを考え始めると、次に出てくるのが「じゃあ、実家のどこに置けばいい?」という問題。
実家防災は、ここから「何を備えるか」だけでなく、家の中をどう整えるかにもつながっていきます。
防災グッズをそろえる前に、実家の「防災」をチェック


ここまで、親の防災リュックや在宅避難の備えについて考えてきました。
でも、もうひとつ大事なことがあります。
防災グッズを買う前に、実家そのものを見てみること。
実家に帰ったとき、いつもは立ったまま部屋を見ていますよね。



でも、防災の目線で見るときは、少しだけ視点を変えてみます。
親の目線に合わせて、低い位置から部屋を見回してみる。
すると、普段は気にならなかったものが見えてきます。
防災は寝室から!まずは「倒れてくるもの」をチェック
テレビ、冷蔵庫、食器棚、本棚……。
地震のときに倒れたり、動いたりするものはないでしょうか。
特に気をつけたいのが、寝室です。
夜中に地震が起きたら、親は寝ているところから動き始めることになります。
そのとき、頭の上に家具が倒れてこないか。
布団から起き上がって、トイレや玄関まで歩く途中に、危険なものがないか。



もうひとつ忘れたくないのが「停電したら、どう動く?」ということ。
昼間なら何でもない場所でも、夜中に停電すれば、廊下も部屋の中も真っ暗です。
母の家では、寝室などに停電すると自動で点灯するライトを置いています。




防災用品も、ただ置いておくだけではなく、「暗い中でも親が使えるか」まで考えておきたいところです。
だから私は、母の実家を見るとき、「夜中に地震が起きたら、母はどう動く?」と考えるようにしています。
「避難できるか」は、リュックだけでは決まらない
ここまで読んでいただいたように、親の防災リュックは「持って逃げられるか」が大切です。
でも、そもそもリュックまでたどり着けなかったら?
廊下に物が置いてあったり、家具が倒れて通路をふさいだりしたら、避難の妨げになります。
だから、親の防災を考えるときは、リュックの中身だけではなく、「家の中を安全に歩けるか」まで見ておきたいんです。
寝室には「つかんですぐ使えるもの」を
もうひとつ、私が母の家で意識したのが、寝室の枕元です。
大きな地震のあとには、ガラスや陶器などが床に散らばることがあります。
そこで母の寝室では、寝たままでも手が届く場所に、防災用のヘルメットとスニーカーを置いています。


「ちゃんと使うために収納する」より、「災害が起きたとき、すぐ手に取れるか」を優先しました。
折りたたみヘルメットを用意したのですが、母は「たたむの面倒くさい!」と、開いたままに。



まあ、使うときにすぐ被れるなら、それでよし(笑)。
防災用品って、買っただけでは備えにならない。親が実際に使える状態になって、はじめて備えになるんですよね。
「何を買うか」だけでなく、「どこに置けば、親は使えるか」。
ここまで考えてみると、実家防災は、少しずつ「暮らしを整えること」に近づいてきます。
まずは次の帰省で、寝室・廊下・玄関までの動線を、親の目線で歩いてみる。
それだけでも、見えてくるものがあると思います。
災害時、親と連絡が取れないときはどうする?


防災リュックを用意して、家の中も見直した。
でも、離れて暮らす親の防災で、もうひとつ考えておきたいのが「災害時の連絡方法」です。
地震などの災害が起きると、電話やLINEがつながりにくくなることがあります。
「お母さん、大丈夫かな?」
そう思って何度も電話をかけ続けるより、あらかじめ「連絡が取れないときは、どうするか」を親子で決めておくほうが安心です。
災害時の連絡手段「171」と「web171」を一度使ってみる
私が実家防災でやってみたのが、災害用伝言ダイヤル「171」と災害用伝言板「web171」の練習。
局番なしの「171」に電話をかけて、伝言を録音すると、自分の電話番号を知っている人が伝言を再生できます。
とはいえ、「災害が起きたら171を使うよ」と説明するだけでは、いざというときに迷ってしまうかもしれません。



だから、平常時に一度、実際に触ってみるのもおすすめ。



なるほど、こんな感じで使うのね。




使い方を知っているだけでも、いざというときのハードルは下がります。
特に親がスマホやネットに慣れていない場合は、「知っている」より「一度やったことがある」状態にしておくことが大切だと思っています。
災害用伝言板「web171」は、被災地域の方が自分の安否を文字情報で登録できるサービスです。
大災害発生時には、携帯電話各社のポータルサイトのトップメニューに「災害用伝言板」へのリンクが表示されます。



実はこれ、体験利用できる日が決まっているんです。
【無料で体験できる日】
- 毎月1日・15日 0:00〜24:00
- 正月三が日(1月1日 0:00〜1月3日 24:00)
- 防災週間(8月30日 9:00〜9月5日 17:00)
- 防災とボランティア週間(1月15日 9:00〜1月21日 17:00)
連絡が取れないときの「親子のルール」を決めておく
災害時は、こちらから連絡してもつながらないことがあります。
だからこそ、親子であらかじめ「連絡が取れないときのルール」を決めておく。
- まずは電話やLINEを試す
- つながらなければ、災害用伝言ダイヤル「171」などを利用する
- 一定時間連絡が取れない場合は、次にどうするか決めておく
- 避難先や近くの親族・知人など、確認先を共有しておく
こうしておけば、災害が起きたときに「どうしよう?」と家族それぞれが考える必要が少なくなります。
そして、もうひとつ便利なのが「防災カード」です。
親の名前や連絡先、避難先、家族の連絡先などを紙にまとめておけば、スマホが使えないときにも確認できます。



私が持ち歩いている「防災カード」を、母にも渡しました。


こうした防災カードは、いざというときに親自身が持っておける「紙の備え」としても役立ちます。
この防災カードについては、別の記事で詳しくまとめる予定です。
防災リュックの中身を考えるだけではなく、「連絡が取れなくなったとき、親子でどう動くか」まで決めておく。



これも、離れて暮らす親のための「実家防災」だと思っています。
次の帰省で「実家防災」を見直してみよう


ここまで読んで、「で、次に実家へ帰ったら何をすればいいの?」と思った方もいるかもしれません。
私なら、いきなり防災グッズを大量に買うのではなく、まず実家の中を一緒に歩いてみます。
まずは「親が避難するところ」まで歩いてみる
寝室から玄関まで。
夜中に地震が起きて、停電していたらどうなるか。
家具が倒れていたら、通れるか。
靴を履く場所まで安全に移動できるか。
防災リュックは、すぐ手に取れる場所にあるか。
実際に歩いてみると、普段は気づかなかったことが見えてきます。
次の帰省でやっておきたいこと
□ 親が寝ている場所から玄関まで歩いてみる
□ テレビ・家具・家電など、倒れてきそうなものを確認する
□ 寝室の枕元に、靴やヘルメットなどを置く
□ 防災リュックを実際に背負ってみる
□ リュックが重すぎないか確認する
□ 水や食料など、自宅に備えるものを確認する
□ 親と災害時の連絡方法を確認する
□ 171などの使い方を一度確認しておく
全部やろうとしなくて大丈夫です。
「今日は寝室だけ」でもいい。
「次は玄関を見てみよう」でもいい。
実家の防災は、一度で完成させるものではありません。
親の暮らしや体力が変われば、必要な備えも変わります。
だから、帰省するたびに少しずつ見直していけばいい。



私自身、母の防災リュックを見直しながら、まだまだ「ひき算の途中」なので(笑)。
大切なのは、防災グッズをたくさん買うことではなく、親が実際に安全に動ける状態をつくっておくことなんですよね。
実家防災は「リュックを用意する」だけじゃない


ここまで読んでいただくと、最初にお話しした「親の防災リュック」の話から、ずいぶん広がったなと思うかもしれません。
でも、実際に母の防災を考えてみると、リュックの中身だけでは終わりませんでした。
母が背負って避難できる重さなのか。
寝室から玄関まで、安全に移動できるのか。
避難しなくても過ごせるように、水や食料、トイレなどは備えてあるのか。
災害時に連絡が取れなくなったら、どうするのか。
そして、親自身が「これなら使える」と思える備えになっているのか。
こうやって考えていくと、防災は「モノをそろえること」だけではないんですよね。
離れて暮らしているからこそ、帰省したときに親の暮らしを一緒に見て、少しずつ整えていく。



全部を一度に完璧にする必要はありません。
- 寝室を見直す。
- 防災リュックを背負ってみる。
- 水を少し多めに備える。
- 171を一度使ってみる。
そんな小さなことからでいい。
親の「いつもの暮らし」を守るために、できることから少しずつ。



それが、私が考える「実家防災」です。
見守りの先にある、もうひとつの備え。
ふだんの「見守り」と、いざというときの「実家防災」は、別々のものではありません。
毎日の安否確認で「今日も元気」と確認しながら、もしものときには「どうやって連絡を取る?」「どこに避難する?」「家の中は安全?」まで考えておく。
私も実家にはWi-Fiなしで使える見守りセンサーを置いていますが、災害時にはセンサーだけに頼るのではなく、電話やLINE、171など、いくつかの連絡手段を用意しています。



「見守っているから大丈夫」ではなく、
「見守りながら、もしもの備えも少しずつ」。
ふだんの見守りと、もしものときの実家防災。
このふたつをつないでおくことが、離れて暮らす親への備えになります。
ちなみに、毎日の安否確認に使えるWi-Fiなしの見守りデバイスについては、こちらの記事で比較しています。
▶ 【Wi-Fiなしでも使える】高齢者見守りセンサー&カメラ8選|らくらく設置で今すぐ安心!


「うちの親はどうする?」実家の防災でよくある疑問にお答えします



実家の防災について、よくある疑問にお答えします。
まとめ|親の防災で大切なのは「安全に動ける状態」をつくること
親の防災リュックを考えてみると、意外と大事なのは「何を入れるか」だけではありませんでした。
親が実際に背負って避難できるか。
寝室から玄関まで、安全に移動できるか。
避難しなくても過ごせるように、自宅に備えがあるか。
災害時に、親と連絡を取る方法が決まっているか。
こうして考えていくと、防災は「防災グッズを買うこと」だけではないんですよね。
離れて暮らす親だからこそ、帰省したときに一緒に家の中を見て、少しずつ整えていく。
今日は寝室だけ。
次は玄関。
次の帰省では、防災リュックを背負ってみる。



全部を一度にやらなくても大丈夫です。
私の母の防災リュックも、まだまだ「ひき算の途中」です。
それでも、少しずつ「母がひとりでも安全に動ける状態」をつくっていく。



それが、私が考える「実家防災」。
見守りの先にある、もうひとつの備え。
親の「いつもの暮らし」を、もしものときにも守れるように。
できることから、少しずつ整えていきましょう。
「あとで見返したいな」と思ったら、Pinterestにピンしておくのがおすすめです。
ご自身のボードに保存しておくと、いつでもチェックできますよ📌










