【実家防災】何から始める?離れて暮らす親のために子どもができる5つの備え

【PR】本記事にはアフィリエイト広告を含みますが、筆者が実際に体験したものや、取材・調査した内容をもとに、読者にとって本当に役立つ情報だけを厳選してご紹介しています。

この3年、私はブログとSNSで離れて暮らす「実家の親の見守り」について発信してきました。

おかげさまで、たくさんの読者さんから「うちもやってみました」と嬉しいメッセージをいただくようになり、ひと安心していたのですが…

ある時から、強く感じるようになったんです。

見守りだけでは、安心は完成しない。

センサーをつけて「これで大丈夫」と思っていたんですけどね。

そして、先日の地震で、その思いは確信に変わりました

私の家は耐震等級3の戸建て

これは、消防署や警察署と同じレベルの、地震にすごく強くつくられた住まい。

そのせいか、その夜もあまり揺れを感じなかったんです。

でも、母からのLINEは…

※つかまったが「捕まった」になってますね(笑)

みがるの家は頑丈だよ。テレビが倒れそうだったよ

同じ地震でも、体感はまったく違うんだ

とっさに返せたのは、「びっくり!」のスタンプ1つだけ。それ以上の言葉が、何も浮かびませんでした。

「うちは大丈夫」と思っていても、実際の大きな地震では、想像以上に揺れる家がほとんどです。

そして建物がどれだけ頑丈でも、中の家具の安全までは家が守ってくれません

建物の強さと、家具の安全は、別ものなんですよね。

母の寝室には、私が生まれた年(昭和50年)に買った婚礼タンスがいまもそびえています。

いつ倒れるかと内心冷や冷やしていて、せめて「タンスが倒れても下敷きにならない位置で寝てね」と伝えているんです。

地震、台風、猛暑、停電、熱中症…ニュースを見るたびに頭をよぎるのは実家の親のこと。

そんな心配を重ねる中で、私はある考え方にたどり着きました。

それが【実家防災】。

離れて暮らす親が安心して暮らせるように、子どもが実家の備えを考えることです。

私は医療現場で27年勤務。ケアマネジャー・福祉住環境コーディネーターなどの資格を持っています。

医療・介護・住環境、そして3年間の見守り発信。これらの目線があるからこそ、離れて暮らす親のために提案できる備えがあります。

この記事は【実家防災】シリーズの入口として、離れて暮らす子ども世代が「実家の防災は何から始めるべきか」を、5つに整理してお話ししますね。

私の失敗も気づきも、まるごとお届けします!

目次

普段の「見守り」だけで大丈夫?今すぐ知りたい実家防災の重要性

「実家防災」とは、普段の安否を確認する「見守り」の先にある備えです。

離れて暮らす親が、災害時にも安心して暮らせるように、子どもが日頃から実家を整え、親と備えを積み重ねていくこと。

それが、私が考える「実家防災」です。

親の見守りを考えるとき、多くの人は「普段元気に暮らしているか」を気にします。

でも、地震や台風、停電などの災害が起きたときはどうでしょう。

日常の見守りだけでは、大切な親を守りきれない場面があります。

これは私も先日知って、ちょっと驚いたことなんですが…

「数十年に一度」といわれるレベルの豪雨、この 45年間で約1.5倍 に増えているそうなんです。

「最近、災害のニュース多いな…」って感じていたのは、気のせいじゃなかったんですよね。

台風も、地震も、これから数が減ることはないと言われています。

親が住んでいる地域も、10年前のイメージのままでは、ちょっと足りないのかもしれません。

だから私は、「見守り」と「防災」は別々ではなく、一緒に考えることが大切だと思っています。

実家防災で大切なのは、防災グッズを増やすことではありません。

親がいつも通り暮らしている家を、「もしものときも暮らせる家」に少しずつ整えていくこと。

これが、私が伝えたい「実家防災」です。

実家防災で整えたい4つのこと

  • 住まい(家具・寝室・避難経路)
  • つながり(171・見守り・連絡方法)
  • 備え(水・食料・ローリングストック)
  • 暮らし(熱中症・停電など、毎日の暮らしの中で無理なく続ける備え)

高齢の親の防災は何から始めるべき?自分たちの備えと決定的に違う3つの理由

私たち自身の防災と、高齢の親の防災は、根本的な設計が違います

離れて暮らす子ども世代が、自分の家と同じ感覚で実家を整えようとすると、どこかで必ずつまずいてしまうんです。

違いは大きく分けて、3つあると思っています。

1. 防災アプリやSNSの「情報が届きにくい」

スマホに防災アプリを入れていなかったり、SNSの速報や自治体の緊急メールが届かなかったりする親世代は多いものです。

どうしてもテレビやラジオ、広報無線が頼りになりがちです。

だからこそ、子ども側から「今、そっちにこういう情報が出てるよ」と伝える流れを、何も起きていない今のうちに作っておきたいんです。

ちなみに、気象庁の「キキクル」の情報を、親のスマホへ自動でプッシュ通知させるための設定方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

次の帰省のときに、連携してあげるのがおすすめですよ。

【2026年改定】キキクル登録方法は?LINEで親も自分も安心の5分設定

2. 体力の低下や持病などで「避難のスピードが遅い」

ひざや腰の痛み、持病など、ササッとは動けない体で、夜中や大雨のなかに避難するのは想像以上にきついものです。

地図上の「徒歩10分」は、高齢の足だと20分以上かかることも。

「避難所まで歩ける」と「夜の暗がりや悪天候でも安全に動ける」は、まったく別の話なんですよね。

3. 心配をかけたくなくて「大丈夫」と言いがち

子どもに心配をかけたくなくて、本当は不安でもつい「大丈夫よ」と返してしまう。

これも親世代のリアルです。

この電話越しの「大丈夫」を、額面どおりに受け取らないこと。

これは見守りと防災の、共通の入り口です。

「具体的に何が大丈夫?」と一段だけ踏み込んで聞くと、本当の状況が見えてきます。

実家防災でいちばん厄介なのは、親も子も「うちは大丈夫」

「防災、防災」と言いながらも、私、何度も思ってきたんです。

うちの実家のあたり、大きな災害って聞かないしなぁ。

母もまだ元気だし、そこまで急がなくてもいいか。

いつかちゃんとやろう、いつか…

思い当たること、ありませんか?

これ、実は名前がついていて、「正常性バイアス」というんだそうです。

「私は大丈夫」「今回もなんとかなる」って、危険を無意識に軽く見てしまう心のクセ。

防災でいちばん壊しづらいのが、この心の壁なんだそうです。

親が「うちは大丈夫」と言うのも、私たちが「まだ急がなくていいか」と後回しにするのも、根っこは同じ。

だから、実家防災の第一歩って、じつは 「うちも、案外そうかもしれない」と、ふっと立ち止まってみること なのかもしれません。

この記事を読んでくださっているあなたは、もうその一歩を踏み出していますよ。

実家の防災は何から始める?離れて暮らす子どもができる5つの基本の備え

実家全体を一気に整えるのは大ごとに感じますが、子ども世代が今日からできることはたくさんあります。

まずは5つの具体的な一歩から見ていきましょう。

  • 実家のハザードマップをスマホで見る
  • 災害用伝言ダイヤル「171」と伝言板を無料体験
  • 100均グッズも活用!家具固定と防災グッズの準備
  • 通販も活用!「いつもの食」でローリングストック
  • エアコン我慢対策も!夏の猛暑・停電・熱中症への備え

1. 実家のハザードマップをスマホで見る

まず最初にしてほしいのは、実家エリアのリスクを知ることです。

親が住んでいる地域のハザードマップがあるか、確認してみてください。

国土交通省の「重ねるハザードマップ」というサイトを使えば、スマホで住所を入れるだけで洪水・土砂災害・地震のリスクが視覚的にパッとわかります。

まずは5分でできる、最初の一歩です。

国土交通省の「重ねるハザードマップ」例)羽田空港

こんな感じで色がつくんだね。うちの周りも見てみたい!

スマホ画面を一緒に眺めるだけで、親との会話が変わりました。

ただし…ハザードマップは、あくまで過去のデータをもとにした「予測」であって、「安全マップ」ではない。

色がついていない地域でも、災害に遭う可能性はゼロではないんです。

実際、ハザードマップから少し外れた場所で被害が出たケースも、これまで報告されているそうです。

だから、「うちは色がついてないから大丈夫」ではなく、色がついていてもいなくても、油断しないという前提で見ておきたいところです。

2. 災害用伝言ダイヤル「171」と伝言板を無料体験

大きな災害のときは、電話やLINEがつながりにくくなる可能性があります。

そのときに命綱になるのが、NTTが提供する災害用伝言ダイヤル171」と「災害用伝言板(web171)です。

スクロールできます
伝え方使う場面残せる内容
171
(伝言ダイヤル)
電話回線が使えるとき音声メッセージ
(30秒以内)
web171
(災害用伝言板)
インターネット回線が使えるとき文字メッセージ
  • 毎月1日・15日 0:00〜24:00
  • 1月1日 0:00〜1月3日 24:00
  • 防災週間 8月30日 9:00〜9月5日 17:00
  • 防災とボランティア週間 1月15日 9:00〜1月21日 17:00

この夏、8月15日のお盆休みに、実家で母と2人で試してみました。

まず母に録音してもらって、それを私のスマホで聞く。次は私が録音して、母がそれを聞く。順番にやってみただけです。

77歳の母のスマホ。押したのは、この3桁だけです

171は、電話番号をひとつ「鍵」にして伝言を出し入れする仕組みです。

録音するときも、聞くときも、押すのは同じ番号。だから家族の中でどの番号を使うか決めておかないと、お互いの伝言にたどり着けません

NTTの案内では「被災地の方の電話番号」を使うことになっています。わが家の場合、心配なのは実家のほうです。

だから、キーにする電話番号は母の携帯に決めました。

そしてやってみたら、思っていたのと違うことが2つありました。

ひとつめ。番号を1桁間違えると「メッセージはありません」と言われます。

母が私の録音を聞こうとしたとき、自分の携帯番号を入力し間違えてしまったんです。

流れてきたのは、「メッセージはありません」という案内。最初からかけ直したら、ちゃんと聞けました。ただの打ち間違いでした。

でも、これが本番だったらと思うとゾッとしました。

「メッセージはありません」と言われた瞬間、「親が伝言を残せていない=無事じゃないのかも」と早合点してしまいそうですよね。

本当は、こちらが1桁間違えただけなのに。

焦っているときほど、指は間違えます。「メッセージはありません」と言われたら、まず番号を確かめてかけ直す。

ふたつめ。30秒は、思っていたよりずっと長いです。

母は30秒も吹き込めることを知らなかったので、こうなりました。

ママです、無事です。ママです、無事です。

それで終了。まだ20秒以上残っていました(笑)。

30秒は、その場で考えるには長く、伝えたいことを全部言うには短い。だから中身を先に決めておくのが正解でした。

30秒に入れると決めた3つ

  • 名前と、無事かどうか
  • いま、どこにいるか
  • これからどうするつもりか(家にいる/避難所へ行くなど)
やってみて、わが家で決めたこと
  • キーにする番号は母の携帯で統一する
  • NTTの取扱説明書をPDFで見つけたので、印刷して次回持っていく(キーの番号もそこに書き込んでおく)
  • お盆と年末年始、年2回。帰省のたびに練習を兼ねてやる

ちなみに私が見つけたのは、NTT東日本が配布しているポケットサイズのカードです。

「171で録音」「171で確認」「web171で登録」「web171で確認」の4枚が、切り取って財布に入るサイズで並んでいます。

うれしいのは、同じものが2セット印刷されること。

171は自分と親の両方が使えないと意味がないので、1セットは実家に、もう1セットは自分の財布に入れられます。

余白に、キーにする電話番号(わが家は母の携帯)を手書きしておくつもりです。

災害用伝言ダイヤル・伝言板 ポケットカード(PDF/NTT東日本)

いざというとき、やり方忘れちゃいそう。東北の地震のときはLINE使えたでしょ。

ネットが繋がらないときもあるから、どっちのルートも覚えておいた方が安心なんだよ。

LINEのようなインターネット回線が強い災害でも、基地局が停電すれば途絶えてしまいます

だから、手段は複数用意しておくのが鉄則なんです。

一度やっておくと、本番の迷いはたしかに減ります。

ただ、私たちのように打ち間違えることもある。だからこそ、練習は1回きりにしないほうがいいと思っています。

3. 100均グッズも活用!家具固定と防災グッズの準備

実家に帰省したら、ぜひ親の目線に合わせて低く部屋を見回してみてください。

倒れそうな本棚、冷蔵庫に置かれた家電、廊下の段ボールなど、地震のときに凶器になるものが潜んでいます。

次の帰省でチェックしたい場所
  • テレビ・冷蔵庫・食器棚などの固定状態
  • 寝室の枕元:頭の上に倒れてくるものがないか
  • 夜中にトイレへ行くまでの廊下・動線

一度に家中、すべてを完璧にする必要はありません。

まずはテレビやインテリア、棚の上の家電など、手軽にできるところから対策を始めましょう。

最近は100均でも、優秀な「防振粘着マット」が手に入りますので、帰省のついでにサクッと貼ってあげるのもおすすめです。

100均の防振粘着マット

自宅でも実家でも、テレビや小物の固定に大活躍しています。

大きなタンスなどは、「倒れても下敷きにならない位置にベッドや布団をずらす」のが基本の対策。

その上で、できる限りしっかり固定をしておきたいところです。

大きな家具の対策には、突っ張り補助グッズだけでなく、家具の下側にしっかりとした転倒防止用の安定板(ストッパー)を挟み込み、組み合わせる「二段構え」にしておくと安心です。

婚礼タンスの下に敷いた家具転倒防止安定板

寝室のタンスの下には、転倒防止用の安定板を敷いています。

また、大きな地震の後はガラスや陶器の破片が床に散らばり、素足で歩くのはとても危険です。

そこで、タンスの側面にフックを付けました。

「寝たままでも手が届く特等席」に、防災用のヘルメットとスニーカーをセットで吊るして用意しています。

実家のタンスの横に設置した折り畳みヘルメットとスニーカーを常備

わざわざコンパクトになる「折りたたみヘルメット」を買ったのですが…

母、速攻で「たたむの面倒くさい!」と開いたままに(笑)。

でも、災害時は1分1秒を争います。

「つかんで被るだけ」の1ステップの方が、いざという時に一瞬で頭を守れるので、結果オーライの頼もしい備えになりました!

夜中の地震で特に恐ろしいのが「突然の停電」による暗闇です。

高齢の親が真っ暗闇の中でパニックになり、つまずいて転倒するのを防ぐため、コンセントに挿すタイプの便利なLEDライトを導入しました。

このライトのスゴいところは、停電を感知すると自動でパッと点灯してくれること。

さらに、コンセントから引き抜くとそのまま手持ちの「懐中電灯」として使える優れものなんです。

寝室とリビングのコンセントに設置してあります。

ライトの明るさが変えられるから、とっても便利なのよ。

停電時自動で転倒する、防災懐中電灯をコンセントに差し込んだ写真
コンセントから抜いて懐中電灯として使っている写真

できることから1つずつ、整えていきましょう!

4. 通販も活用!「いつもの食」でローリングストック

ローリングストックは、ご存じの方も多いはず。

普段の食材を少し多めに買って、使った分だけ補充する備蓄法なんです。

ローリングストックを表現したイラスト

親世代は、見慣れない「特別な非常食」よりも、食べ慣れたいつもの味のほうが災害時にも安心できます。

レトルトのお粥、缶詰など、実家の棚を見ながら買い足していきましょう。

そのうえで1つ加えておきたいのが、水やお湯だけで作れる「主食」です。

断水や停電で「調理ができない」ときでも、アルファー食品の「安心米」なら、水を注いで待つだけでやわらかいご飯が用意できますよ。

かむ力や飲み込む力が落ちてきた親にも安心です。

私は普段から「水」などの重たい備蓄品は、ネット通販(Amazon・楽天・Yahoo など)を使って実家へ直接送るようにしています

親に重い思いをさせず、子ども側の操作だけで完結させられますからね。

また、食料と同じ棚に「お薬手帳のコピー」や「常用薬の予備(1週間分)」をセットにしておくと、いざという時の持ち出しが一段とスムーズになりますよ。

5. エアコン我慢対策も!夏の猛暑・停電・熱中症への備え

近年の災害は、地震や台風だけではありません。

夏の猛暑下での突然の停電など、エアコンが効かない環境は高齢の親にとって命に関わる事態です。

高齢になると、体温を調整する体の機能そのものが弱くなっていきます。

汗をかいて熱を逃がす力も、暑さを感じる感覚も、若い頃と同じようには働かないんです。

つまり、親自身が「暑い」と気づかないうちに、体の中に熱がこもってしまうということが起こりやすい。

特に一人暮らしの高齢者では、体調の変化に気づかず倒れてしまうケースが、少なくないんだそうです。

災害 → 停電 → 暑さで命を落とす。

この流れを、頭のすみに置いておきたいんです。

熱中症のサインは、離れている家族のほうが先に気づくケースも少なくありません。

熱中症・停電に備えて確認すること
  • エアコンの設定温度(28度設定にこだわりすぎる親は要注意)
  • 経口補水液や冷感タオルのストックを用意する
  • フル充電のモバイルバッテリー(1〜2個)を常備しておく

電気代を気にして、エアコンの設定温度を上げてしまうこと、ありますよね(笑)。

親には「電気代は気にしなくていいからね」と子どもから一言伝えるだけでも、立派な熱中症対策になります。

また、万が一の停電時にスマホのバッテリーが切れると、安否確認が途絶えてしまいます。

実家のリビングなどわかりやすい場所に、常にフル充電されたモバイルバッテリーを置いておく体制を整えましょう。

お母さん、モバイルバッテリーの裏面にメモしてるしー!

これならパニックのときでも、迷わずに使えるでしょ(笑)

すぐに使えるようにセットしたモバイルバッテリー
裏面には、親が自分で大きな文字で手順を記載

ただモノを置いておくだけではなく、このように「親が迷わず操作できる状態」を作っておく。

これが、普段の見守りと実家防災を両立させるポイントです。

停電が長引くなら「ポータブル電源」も選択肢に

モバイルバッテリーは、あくまで「スマホを数回充電する」ためのもの。

でも、猛暑のなかで停電が半日〜1日と長引いたとき、本当に守りたいのは扇風機やサーキュレーターを回し続ける電力なんですよね。

実は防災士の講習を受けるまで、私も「停電対策=スマホの充電」だと思い込んでいました。

でも夏だけは、順番が逆なんです。スマホが使えても、部屋の暑さは1度も下がりません。

その電力をまかなえるのが、Jackeryのようなポータブル電源です。

扇風機や小型冷蔵庫まで動かせる容量帯があり、停電時の「暑さ」と「スマホの電池切れ」を一台でカバーできます。

ただ、それなりのお値段がするもの。

正直に言うと、まだ我が家にもありません

買うとしても、実家より先に自分の家で。

ひと夏使ってみて、本当に扇風機が回り続けるのを確かめてからでないと、母には勧められないなと思っています。

また、実家にひとつ置いておくだけで、暑さを音や光で知らせてくれる「熱中症アラーム」もあります。

親が「暑さに気づけない」問題を、道具でカバーしてくれる心強い味方です。

詳しい選び方はこちらの記事にまとめました。

高齢者向け熱中症アラームおすすめ5選【2026年最新】離れて暮らす親の見守りまで解説

あわせて、停電時や避難時に情報が途絶えて孤立しないよう、「予備の眼鏡」や「補聴器の電池」も防災袋の分かりやすい場所にセットしておいてね、と親に伝えておくとさらに安心ですね。

次の帰省がチャンス!実家でやっておきたい3つのこと

ここまで5つの備えをお伝えしてきましたが、これらをすべて電話やLINE越しに親へ伝えながら完結させるのは、なかなか難しい…。

だからこそ、直接顔を合わせる「帰省のタイミング」が最大のチャンスになります。

次の帰省でやっておきたい3つのこと

① スマホでハザードマップを開く(まずは現状のリスクを共有する)

② 寝室をすっきり整える(完璧を目指さず部分的に守る)

③ 171の体験利用を一緒に試す(親子で一緒にダイヤルを回す経験が本番に活きる)

一度に全部をやろうとしなくて大丈夫です。

帰省のたびに1つずつでも、半年〜1年経てば実家の安全性は劇的に変わっていきます。

親と一緒にあれこれ工夫した時間そのものが、何よりの「お守り」になります。

そして、帰省時に親へ切り出すための大切なコツが1つあります。

「お父さん、お母さんのために」ではなく、私が安心したいからと主語を自分にして伝えてみてください。

私が心配だから、家具の固定だけやらせてくれない?

みがるが心配なら、やってもいいわよ。

「親を守るため」と言うと、親は自分が衰えたように感じて頑なになりがちです。

しかし「私が安心したいから」と言い換えると、親は「心配する子どもを助ける側」に回ることができます。

たったこれだけの心理的なアプローチで、実家防災の進むスピードはまるで違ってきますよ。

日常の「見守り」と非常時の「実家防災」を両輪でつなぐメリット

ここまで「実家防災」のお話をしてきましたが、中には「うち、まだ見守りの仕組みすら何もやってない…」と焦ってしまった方もいるかもしれません。

でも、全然大丈夫!実は、ふだんの「見守り」と、いざという時の「防災」は、セットで考えるとすごく楽になるんです。

いつも通りに「元気にしてる?」と確認する延長線上に、「もしもの時も、ここで繋がれるよね」という安心のルートを置いておく。

これだけで、私たちの心配はぐっと軽くなるはずです。

私も実家にWi-Fiなしで使える見守りセンサー、auの「かんたん見守りプラグ」を置いていますが、これはあくまで毎日の安否確認用

大きな災害が起きたときは、どんなに便利なセンサーも必ず動くとは限らない

だからこそ、センサーだけに頼るんじゃなくて、さっきお話しした「171(電話)」や「LINE(ネット)」みたいに、いくつか連絡の手段を用意しておくのが一番安心なんです。

ふだんの見守りでまいにちの安心をつくり、実家防災でもしもの時の命を守る。

このふたつが揃ってはじめて、離れて暮らす親への「本当の安心」が完成すると思っています。

ちなみに、まいにちの安否確認のベースになるWi-Fiなしで使える見守りデバイスは、こちらの記事で各社の違いをわかりやすく比較しています。

「まずはここから始めたい」という方は、ぜひのぞいてみてくださいね。

【Wi-Fiなしでも使える】高齢者見守りセンサー&カメラ8選|らくらく設置で今すぐ安心!

「うちの親はどうする?」実家の防災でよくある疑問にお答えします

読者さんからいただくことが多い質問に、お答えします。

親が「うちは大丈夫」と言って、防災に協力してくれません。どうすれば動いてもらえますか?

親を「守られる側(弱い立場)」にすると遠慮されやすいですが、「子どもを助ける側」にすると不思議と協力してくれることが多いんです。それでも難しそうなときは、Amazonなどで備蓄を実家に送るなど、子ども側だけで進められることから始めるのもおすすめですよ。

遠方でなかなか帰省できません。離れた場所にいながらできることはありますか?

ハザードマップは、今いる場所から自分のスマホで実家の住所を入れるだけでチェックできます。わざわざ実家に行かなくても、自宅にいながら進められることは意外とたくさんあるんです。

災害時にすぐ実家に駆けつけられないのが一番不安です。何を備えておくと安心ですか?

連絡の手段をいくつか用意して、ルートを重ねておくことが一番の安心材料になります。171(電話回線)、伝言板(ネット)、LINE(モバイル回線)、そして見守りセンサー。どれか1つが止まっても「もう1つの方法で親と繋がれる」という状態を作っておくと、離れている私たちの不安もぐっと軽くなりますよ。

防災グッズを買うなら、まず何から揃えればいいですか?

グッズを買いに走る前に、まずは寝室と通路から物を「減らす」ことから始めてみてください。倒れてくる物やつまずく物を取り除くほうが、お金をかけずに命を守る大きな効果があります。そのうえでグッズを揃えるなら、いきなり高価なものは必要ありません。

実際にセリアの防災グッズを試してみたところ、「100均で十分なもの」と、「あえて100均に頼らないほうがいいもの」がはっきり分かりました。まずはこの記事を目安に、身近な100均から始めてみてくださいね。

まとめ|実家の防災は何から始める?親と一緒にできる今日からの小さな一歩

  • 実家のハザードマップをスマホで一緒に見る
  • 災害用伝言ダイヤル171を無料体験日に試す
  • 100均グッズで家具を1つだけ固定する(寝室と動線から)
  • 通販も活用して「いつもの食」でローリングストックを始める
  • エアコン我慢対策など、夏の猛暑・停電への備えを確認する

特別な防災グッズを買い揃えることがゴールではなく、実家という「場所」と、親の「ふだんの暮らし」を少しずつ整えていくこと

これが、私の考える「実家防災」。

離れて暮らす子ども世代にとって、これからの暮らしでいちばん大切な視点になると、私は強く感じています。

今夜、まず手帳やスマホに「171」とメモしておくだけでもいい。

次の帰省のときに、家具の上の危ない小物をひとつ下ろすだけでもいいんです。

実家防災は、一日でカンペキに完成させるものではありません。

帰省のたびに、ひとつ。

電話をかけるたびに、ひとつ。

親のペースに寄り添いながら、少しずつ少しずつ積み重ねていくものだと思っています。

この記事をきっかけに、あなたの実家がすこしずつ災害に強い場所に変わりますように。

そして、大切な親を遠くから想うあなた自身の心も、ふっと軽くなりますように。

「あとで見返したいな」と思ったら、Pinterestにピンしておくのがおすすめです。

ご自身のボードに保存しておくと、いつでもチェックできますよ📌

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