- 生前整理をしたいけど、何から手をつけていいかわからない
- 家の中がモノでいっぱいでストレスを感じる
- 終活について知識がなく、老後の生活に不安を感じている
これらの悩みを解決できる方法をわかりやすく解説します。
これまで、医療従事者+FPとして、各種セミナーや新聞のコラムなどで情報発信してきました。
この記事で解説する、「断捨離®で身軽な暮らしを手に入れる方法」を実践すれば、終活について知識がなくても、自分らしく身軽な暮らしを手に入れられます。
実際に、私(40代)は生前整理する中で、不要なモノや不要な関係性を断ち切り、充実した人生を送るためのヒントを得ることができました。
記事の前半では断捨離®を成功させるコツを、後半では生前整理やること5選を解説します。
整理収納アドバイザーのエッセンスも加えて書きましたので、終活にはまだ早い!という方も、ぜひ読んでみてください。
生前整理とは?
モノの整理と心の整理
生前整理とは、生きているうちに、自分の資産や持ち物を整理しておくことです。
整理という言葉は、「後片付け」という意味で使われることが多く、何か行動を起こした後始末、結果としてついてくる好ましくないイメージがありました。
しかし、整理を前向きにとらえ、早い段階から今後の生活を見直すことで、安心・安全・快適な暮らしを送ることができます。
例えば、忘れていた資産を思い出したり、持ち物を把握できることで、不要なモノの処分、相続や引継ぎなど、終活でやるべきことが見えてきます。
「どんな人生を歩んできたのか」「これからやってみたいことはあるか」など、モノだけではなく、自分の想いも整理することができます。
生前整理は心も整理できます!
なぜ生前整理をするのか?
一つは、自分の生活を見直し、これからの人生を晴れやかな気持ちで過ごすため。
そして、もう一つは、自分が亡くなったあと、家族が遺品整理や相続問題などのトラブルで困らないようするためです。
例えば、預貯金の口座や契約しているサービスなどの情報をまとめておくと、もし入院したときやに認知症などでうまく意思表示ができなくなったとき、家族をはじめ大切な方たちにかかる負担を減らすことができます。
また、生前整理をせずに亡くなったとき、遺産整理を家族が行うことになります。この場合、遺品整理業者に依頼して、不用品を一度に処分してもらうケースも多くなります。
そのため、生前整理は「家族のために行う断捨離®」ともいえます。
始めるタイミングは?
生前整理は「老前整理」と思われがちですが、実は違います。
実は、人生の折り返し地点と定年退職時、それぞれ、生前整理を行うのがオススメです。
40~50代(人生の折り返し地点)
まず健康で体力があるタイミングで、身の回りの生前整理をはじめます。
なぜなら、高齢に近づくと、整理することで足腰を痛めたり、重たいものを移動できなくなったりと、思うように体が動かない現実が待っているからです。
例えば、独立した家族が使っていたモノの整理や、デジタルデータの整理がオススメです。
終活はまだ先と思われがちですが、病気だけでなく、突然の事故、災害に巻き込まれる可能性は誰にでもあります。
このような不測の事態に備えるためにも、生前整理は早いうちから始めるのがおすすめです。
重いものとかはキツいから、手伝ってくれない?
人工関節も入ってるし、無理されても困るから、旦那を連れて手伝いに行くよ!
60~70代(定年退職時)
次に、多くの方は退職し、比較的時間に余裕が出てくるタイミングで生前整理をはじめます。
このタイミングでの生前整理は、充実したセカンドライフを送るために、まずは「必要なモノ」もの、「不要なモノ」に分ける作業をしていきます。
例えば、生前整理しながら、まとめたものを「やることリスト」や「エンディングノート」に書いていくのがおすすめです。
家族や友人が大きな病気をしたり、自分の体調に不安を感じたタイミングで、はじめるという方もいますが、それでは少し遅い。
退職直後、まだ気力と体力が十分で、判断能力が衰える前に、余裕をもってはじめるのがよいでしょう。
メリットとデメリットは?
生前整理のメリット
人生を考えるきっかけになる
身の回りのものを整理をする中で、物に囲まれた煩雑な環境から解放され、ストレスが軽減されることがあります。
例えば、自分で身の回りの整理をすると、家の中のものがどこにあるかが一目でわかります。
また、アルバムや日記などを整理することで、これまでの人生を振り返り、これからの人生の過ごし方を考えるきっかけにもなります。
快適に暮らすことができるようになるだけでなく、心に余裕が生まれ、新たな気持ちで生活を送ることがでしょう。
資産の確認ができる
金融資産や不動産などの財産目録を作る中で、忘れていた資産が見つかることもあります。
つまり、資産のすべてを把握することで、誰にどんな資産を遺したいかなど、自分の希望に沿った遺言書を作成するための準備をはじめることができます。
家族の負担を減らせる
終活の一環で、整理をすることは、家族の負担を軽減につながります。
なぜなら、生前に不用なモノを整理しておくことで、家族は遺品整理にかける時間と労力、ストレスを大幅に減らすことができるからです。
例えば、親が亡くなったあと、家族は葬儀やさまざまな手続きを行うと同時に、遺品整理をしなければなりません。
つまり、生前整理を行わなかった場合、残された家族は代わりに整理しなければいけません。
そして、遺品が多ければ多いほど、遺品整理にかかる費用も時間もかかることになります。
その上、賃貸の家の場合、片付けが終わるまでの期間、家族が家賃を負担する必要があります。
そのため、少しずつでも、終活としての整理を始めておきましょう。
モノを整理することは、家族の負担を減らすだけでなく、家族間のコミュニケーション促進につながるメリットもあります。
安全・安心な住環境が整う
年を重ねると、体力や筋力などが少しづつ衰えてくるため、住環境を整えることは大切です。
その理由は、もし生活動線上にちょっとした段差があったり、不要なモノが置いてあると、思わぬケガをしてしまう可能性があるからです。
また、地震などの災害があったとき、モノが落ちて危険なこともあるかもしれません。
たとえば、使ってイナイモノや不要な家具の片づけなどを少しづつはじめてみるのがオススメです。
終活としての断捨離®を行い、整理整頓しておけば、安全・安心な住環境を整えることができます。
生前整理のデメリット
手間と時間がかかる
身の回りの整理は、すぐに終わるものではありません。
それどころか、必要か不要かの判断をしながら整理を進めるため、手間も時間もかかります。
そのうえ、一度に整理をしようを思うと、身体にも負担がかかります。頑張りすぎは禁物!
費用が発生する
自治体の粗大ごみなどを利用すると比較的安い料金で処分することができますが、回収場所まで運ぶなど、自分でやらなければいけないことも案外多いです。
家電、ベッド、タンスなど大きな家具の処分には、費用が発生します。
一方、回収業者に依頼すると一度できれいに片付きますので、なかなか時間が取れない方にはおすすめです。
この年だど、重いものはムリだよ。
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出典:ミライルまごころサービス
生前整理で「断捨離」を成功させるコツ
「断・捨・離」とは
断捨離®とは、不要なモノをなんでも捨てること、ではありません。
本来の意味は
- 断…外から入ってくる不要なモノを断ち切る
- 捨…自分にとって不要なモノを捨てる
- 離…物への執着心から離れる
つまり、単に不要なモノを処分するだけではなく、人間関係、時間の使い方も含めて、身軽で快適な生活や人生を手に入れようとする考え方です。
つまり、「必要十分なモノで快適な暮らしをする」ことを意味しています。
断捨離®は自分の人生を見つめなおす上で必要不可欠!と言えるかもしれません。
生前整理と断捨離の違いは?
どちらも片づける手順は同じです。
とはいえ、断捨離®は「今」の生活を基準に整理を行い、生前整理は「未来」を基準に整理を行います。
「未来」つまり、亡くなったあと、家族にできるたけ負担をかけないために行う断捨離®は、生前整理となります。
断捨離=ミニマリストではない
ミニマリストは持ち物を最小限にして暮らす人のこと。
本当に必要なモノ、大切なモノだけを厳選して暮らしていると、持ち物にかかるコストだけでなく、収納スペースの節約ができます。
一方で断捨離®は不要なモノを減らす行為をいいます。
モノが捨てられない原因
モノに囲まれすぎることで、生活が煩雑になり、心にもストレスが溜まることがあります。
捨てられない原因として、以下の例が挙げられます。
「しつけ」の影響
子どものころに「モノを大切にしなさい」と言われて育った場合、「モノを捨ててはいけない」という意識につながってしまいます。
「モノを大切にしない」には捨てることではなく、「モノを使わないままにしておく」ことです。
「高価なもの」は捨てられない
私たちはそれなりの金額を払って手に入れたモノは、「高かったから捨てられない」というケースが多いです。
なぜなら、買った時のお金を捨てるような気がして、損をした気持ちになるからです。
安いもの、値段分の元を取ったものは、サクサク捨てていませんか?
でもよく考えると、「高価なモノ」を捨てても、捨てなくてもお金はかえってきません。
無理に捨てる必要はありませんが、、リサイクルショップやフリマアプリなどを活用して手放す方法も検討してみましょう。
「壊れていない」から捨てられない
家電やパソコンなど、新しいモノを買ったけど、今のモノもまだ使える。
一部の機能は壊れているけど、まだ使える。
完全に壊れていなくても、家族が誰も使っていないモノ、使う予定がないモノ、それは「まだ使えるモノ」ではなく「いらないモノ」です。
「いただきもの」は捨てづらい
旅行のお土産、友人からのプレゼント…気持ちはうれしいけれど、ちょっと困ってしまったという経験はありませんか?
いただきものは簡単に捨てづらいため、ついつい家に溜め込んでしまうことも少なくありません。
思い入れがあるモノは捨てる必要ありませんが、持て余しているようなら思い切って処分しましょう。
捨て方がわからない
家電やパソコンなどは、各自治体で処分の方法が異なるため、捨て方が難しい場合が多いです。
なぜなら、捨てたいと思いつつも、捨て方を調べるのが面倒…などの理由から、そのまま放置してしまうことがあるからです。
各自治体のホームページを検索したり、管轄の役所に電話をして確認すれば処分方法はすぐにわかります。
放置はせずに、いつまでに捨てると期限を決めることからはじめてください。
断捨離の進め方
目標・期限の設定
まずはじめに、目標を明確に設定することで、進め方や範囲が明確になり、効率的に作業を進めることができます。
また、期限を設定することで、作業にメリハリが生まれ、計画的かつ効率的に進めることもできます。
持ち物を一か所に集める
次に、整理すると決めた場所にある、すべての持ち物を引き出しや収納ケースから取り出して、一か所に集めます。
自分で決めた基準に従って分ける
その後、新聞紙やブルーシートなどを2枚広げ、右側には「1年以内に使ったモノ(または1年以内に「使う予定があるモノ」を置きます。
左側には「使っていないが、今すぐ決められないモノ」を置きます。
そして、存在を忘れていたモノ、明らかに不要と思われるモノは、そのままゴミ箱(袋)へ。
一か所に集めたモノ全部を、「右側」「左側」「ゴミ箱(袋)」の3つに分けていくイメージです。
私の基準で断捨離®した例をご紹介すると、
「必要なモノ」→ 右側
- 生活する上でよく使うモノ(衣服・靴・食器など)
- 使う頻度は少ないが、今後使う機会があるそうなモノ(喪服など)
- 思い出の品や、見ると楽しい気分になるモノ(手紙・写真など)
- 売却できる可能性があるモノ(ブランド品・アクセサリーなど)
「不要なモノ」→ ゴミ箱(袋)
- 汚れたり、壊れたりしているモノ
- 1年以上使っていないモノ
- 家族が残されても困るモノ
右側にあるモノだけを部屋に戻し、左側にあるモノ=今すぐ決められないモノは無理捨てず、「期限つきボックス」を準備して、そこへ入れます。
「必要なモノを残す」ことではなく、「不要なモノを手放す」方へ意識を向けるのがコツです!
「期限つきボックス」を活用
期限つきボックスは、今すぐ決められないモノのための「保留」箱です。
やり方としては、1年先の期限を書いたラベルを箱に貼り、ラベルが見えるように保管します。
そして、1年経ってから箱を開けたときに、何を入れておいたか忘れてしまっているモノは、今の生活に必要ないモノです。
必要ないモノとわかれば、今度は迷うことなく、処分できるはずです。
整理収納アドバイザーに合格した5年前から実践中。この方法、とてもオススメです!
大切なものは自分で整理する
趣味であつめたモノ、手紙や写真、重要な書類など、大切な物は必ず自分で整理するようにしましょう。
なぜなら、自分にとって価値のあるモノでも、他人はそれに気づかず処分してしまったというトラブルが実際に起こっているからです。
特に、骨とう品、絵画など、売却できるような価値のあるモノは、他人は価値がわからず破棄されてしまう可能性があります。
すっきりさせるはずの生前整理が、結果的にもやもやしてしまった。
そうならないためにも、自分で仕分けするモノと他人に任せるモノを事前にはっきりと決めておきましょう。
定期的に見直し
定期的にモノの見直しを行い、常に適切な量のモノを保持することが継続的な整理のコツです。
というのも、定期的な見直しを行うことで、自分にとって必要なモノと不要なモノの区別がさらに明確にわかるようになるからです。
その結果、不要なモノを買う機会は減り、モノを増やさないよう持ちモノを厳選するようになるため、生前整理・断捨離®後もモノの量をキープすることができます。
この流れで整理をはじめてからは、衝動買いがかなり減りました。
断捨離したモノの処分方法は?
不要なモノは、基本的に自治体にルールに従って一般ごみ、粗大ごみなどで処分をします。
また、まだ使えそうなものは、フリマアプリやネットオークションや、買取専門店を利用すれば、効果的に断捨離®を行えるだけでなく、家計にも貢献できます。
モノを捨てることは、肉体的にも精神的にもつかれる作業です。
そこで、大きなごみを捨てたいとき、一気に片づけてしまいたいときは、費用はかかりますが、生前整理業者に依頼するのがオススメです。
自治体のルールで処分
可燃(燃やせる)ごみ、不燃(燃やせない)ごみ、資源ごみ、粗大ごみなどは、自治体のルールで処分します。
そのまま捨てたら粗大ごみ、でも自分で細かく切断、解体すれば通常ごみに出せるモノもあります。
ひと手間かかってしまいますが、引き取り料金がいらない賢い処分方法です。
フリマアプリやネットオークション
状態が良い物やまだ使えるモノは、フリマアプリやネットオークションを利用するのもおススメです。
数多くある商品ジャンルのなかでも、人気があるモノは出品を検討してもよいでしょう。
- 洋服・バッグ
- 日用品(洗剤・入浴剤)
- 生活雑貨・インテリア用品
- 家電・オーディオ機器(掃除機、炊飯器、パソコン、スピーカー)
- コスメ・美容品(一度開封したものもOK!)
- 健康グッズ・ダイエット用品
- 本・参考書
始めたいけど使い方がわからない。出品したいけど手順がわからない。
そんなときは、無料で参加できる講座が開催されています。
リユース(再利用)
不要になったモノでまだ使えるモノは、地域内で譲るサービスを利用することもできます。
買取専門店
貴金属、ブランド品、骨董品、切手・古銭などのコレクション品、衣類などは、買取専門店で買い取ってもらえます。
親の生前整理を手伝ったとき、これらのモノの処分に困りました。
近くに買取してくれる店舗がないとき、出張買取を利用する方法もあります。
遺品(生前)整理業者
大型の家具やタンスなど、粗大ごみの回収場所まで運び出すには、人手と体力と時間が必要です。
自分では手に負えないほどモノが多かったり、時間がなかったり、片づけるのが難しいとき、費用はかかりますが、時間と労力を考えると、プロに依頼して1日で片づけてもらう方がお得かもしれません。
民間資格である「遺品整理士」を所持しているスタッフがいる業者、実績が豊富な業者は生前整理についてしっかり対応してくれるのでオススメです。
費用はモノの量や手間にもよりますが、安くはない金額なので、必ず複数の業者から見積もりを取った方がよいでしょう。
こちらで生前整理業者を選ぶことができます。
家電量販店などの下取り
パソコン、スマートフォンなどの機器は、プライバシー保護の観点から、家電量販店やメーカーが下取りしている場合もあります。
ただし、付属品があるか、機器の状態などによって、下取り対象外になることもあります。
家にもう使っていないスマホありませんか?
「ミガルはGoogle Pixelを使っています」ので、いつも下取りプログラムを利用しています。
不用品回収業者
家電や家具などを不用品回収業者に引き取ってもらうことができます。
ただし、不用品回収業者は、各都道府県の公安委員会の許可を得た古物商、各市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可を得た業者しかなることができません。
無資格の業者を利用すると、トラブルに巻き込まれる確率が高くなりますので、くれぐれも注意してください。
生前整理やること5選
- 貴重品の場所を決める
- 財産目録を作る
- デジタル終活をする
- 終活ノートにまとめる
- 遺言書を作る準備をする
貴重品の場所を決める
貴重品や重要な書類は、保管場所を決めて、家族に必ず伝えておきましょう。
- 預貯金の通帳、届出印、キャッシュカード
- クレジットカード
- 土地家屋に関する書類
- 保険証書(生命保険・火災保険など)
- 年金手帳、健康保険証
- 実印、印鑑登録証
- 身分証明書(マイナンバーカード、運転免許証など
重要書類は適切に分類し、整理して管理することが重要です
なぜなら、重要書類を整理することで、手続きや問題解決がスムーズに行えるからです。
例えば、重要書類を「金融関連」「保険関連」などのカテゴリーに分け、クリアファイルに整理することで、必要な書類がすぐに見つかるようになります。
また、盗難のリスクを考えて、安全な保管場所を選び、どこに保管しているかを家族に伝えておくことが大切です。
財産目録を作る
生前整理をしていると、預貯金通帳や保険証券などが出てきます。
持っている財産をすべて洗い出し、一覧表「財産目録」を作りましょう。
- 預貯金
- 株式、投資信託などの金融商品
- 不動産
- 生命保険などの保険証券
- 高価な家財
- 借金などの負債
財産目録は一目で自分の財産を確認できるので、のちに相続をスムーズに行えることから、家族の負担を減らすことができます。
財産目録を作るのは正直面倒ですが、必ず役に立つ日が来ますので、少しずつでも始めてみてください。
デジタル遺品を整理する
デジタル遺品とは?
- ネット銀行、証券の情報
- スマホ決済のチャージ額
- SNSのアカウント情報
- メール
- 連絡帳
- 写真・動画
- アプリ、ゲームなどのサブスク など
「デジタル遺品」とは、携帯電話やパソコンなどに入っている個人データや写真など、デジタルデータのことです。
デジタルデータは実態が見えにくく、不要なデータを削除していなかったり、必要なデータが取り出せず、亡くなったあと家族が整理に困ってしまうケースが年々増えています。
そのため、元気なうちに不要なデータは削除・解約し、亡くなったあと削除してもらいたいデータは家族に伝えておきましょう。
家族が削除するとき、IDやパスワードが必要となるため、一覧を作って、保管場所を伝えておくと、もしものときに家族が困らずに済みます。
終活ノートにまとめる
別名、エンディングノートです。
最近では、「エンディング」以外の表現を使った、「もしもの時に役立つノート(コクヨ)」や、「もしもノート(ダイソー)、「これだけは書き残してくれノート(自分図鑑合同会社)などの終活ノートが増えてきました。
もちろん、市販のノートなどを使って、自作の終活ノートを作ることもできます。
「エンディングノートの書き方」セミナーなども開催されていますが、書き方に決まっているわけでななく、以下の内容を自由に書くことができます。
- 個人情報(氏名、住所、生年月日、電話番号など)
- 保険や年金に関する情報
- 銀行口座、保険、投資信託などの財産情報
- 電気・ガス・水道などの公共料金情報
- キャッシュカードやクレジットカードの情報
- パスワードやアカウント情報
- かかりつけの医療機関などの情報
- 葬儀やお墓に関する希望
- 親戚づきあいと交友関係リスト
- ペットのこと
終活ノートは法的な拘束力はありませんので、記入しても必ず希望通りになるとは限りません。
とはいえ、亡くなったあと、家族がさまざまな対応をするときの道しるべになります。
また、独身や子どものいない夫婦など、亡くなったあと対応する家族がいない場合は、この後解説する「遺言書」の準備しておくのがオススメです。
遺言書の準備をする
遺言書は自分が亡くなったあとに、どの財産を誰に渡すかを書き記したものです。
エンディングノートとは異なり、法的な拘束力があります。
遺言書には以下の3種類があります。
- 自筆証書遺言
- 公的証書遺言
- 秘密証書遺言
正しく作成しないと、無効になってしまうため注意が必要です。
作成に少しでも不安があるときは、プロに相談することをオススメします。
まとめ
- 生前整理は自分自身だけでなく、家族の負担を減らすためにも重要
- 「断捨離®」は、自分の基準に従って本当に必要とするものだけを残すことが大切
- モノを貯め込まないようにすることが、生前整理や断捨離®を維持するためのコツ
「断捨離®すると運気が上がる!」かどうかはわかりませんが、「生前整理」と「断捨離®」の考え方を身につけることで、晴れやかな人生を送ることができます。
終活の一環としての「生前整理」と「断捨離®」は、高齢者だけでなく、働く女性たちにも注目されています。
長年にわたって貯めたものを整理し、必要最低限のものだけを残すことで、家の中がすっきりとした暮らしを実現できるだけでなく、精神的にも身軽になることができます。
さらに、生前整理は、自分自身だけでなく、家族のためにも重要なことであり、亡くなったあとの負担の軽減につながります。
「生前整理」と「断捨離®」を実践することで、人生がもっと明るく、豊かなものになること間違いなしです。
家の中も気持ちもすっきりして、自分らしい人生の意味を考えるきっかけになる「生前整理」、ぜひ始めてみてください!
Q&A
※断捨離®は、やましたひでこさんの登録商標です